中学生にとっては”大きく、重たく”――軟式野球はどう変わる? 次世代ボール、誕生の背景
12月1日、都内のホテルで全日本軟式野球連盟と野球ボール工業会の主催による記者会見が行われ、軟球の新意匠について詳細が発表された。
2016/12/17
大利実
現場の評判も上々の声
記者会見後には、出席者に1球ずつ新軟球がプレゼントされた。触ってみた感じは、「大きいが、握りやすい」。縫い目に引っかかる感覚が非常に気持ちよく、変化球がよく曲がりそうだ。
その後、取材先の中学生にキャッチボールをしてもらうと、「投げやすい!」「軽く感じる!」の声が圧倒的。手の小さい選手でも、「大きさは気にならない」との感想が聞かれた。おおむね好評だ。ハートマークのディンプルを見て、「かわいい!」という声もあった。
M号の一般発売は2017年の12月から、J号は2018年の後半を予定している。次世代軟球が誕生すれば、各社が新規格に合わせた飛ぶバットを開発することも十分に考えられる。
「点が入りにくい」「ボールが弾みすぎる」「飛距離が出ない」と言われ続けた軟式野球が、どう変わっていくのか。誕生100年を迎える軟球のこれからに注目だ。