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21世紀枠・不来方が完敗も10人で奮闘。東海大福岡、早実は逆転で試合を制す【第89回センバツ】

2017/03/24

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 第89回選抜高校野球大会第5日目が24日に甲子園で行われた。
 
 この日は、東海大福岡(福岡)対 神戸国際大付(兵庫)、明徳義塾(高知)対 早稲田実業(東京)、静岡(静岡)対 不来方(岩手)の3試合だ。
 
 1試合目は東海大福岡が9回裏に逆転し、2-1で勝利した。
 
 2回、神戸国際大付の7番・荒木が2死二塁から左翼へタイムリーヒットを放ち先制するも、3回に東海大福岡が追いつき1-1となる。その後、両チームとも出塁はするもののホームまでが遠く、なかなか追加点を奪えなかった。
 
 試合が動いたのは9回。東海大福岡の5番・星野が外角高めのストレートを見送り四球で出塁すると、佐田が送りバントに失敗し1死一塁。前原は送りバントに失敗するも、相手のエラーで塁に出て一、二塁とチャンスを広げる。続く橋本が6球目のチェンジアップを二ゴロにするも、神戸国際大付・後藤が送球ミスをしてしまい、その間に二塁ランナー星野が生還し、東海大福岡のサヨナラ勝ちとなった。
 
 2試合目は接戦の末、4-5で早実が逆転勝利を収めた。
 
 早実は初回から三塁までランナーを進めるもホームには届かず無得点にとどまった。しかしその裏、明徳義塾は1死から中坪、西浦、谷合でチャンスを作り、今井、近本のタイムリーで3得点を挙げ先制。続く2回に早実は1点を返すも、6回まで両校ともスコアボードに0を並べた。
 
 後がなくなった9回、橘内が左翼フェンス直撃のツーベースヒットを放つと、代打・成田が打球を右翼へ運び、無死一、三塁とチャンスを広げる。続く野田の打球は三ゴロになるも、その間に橘内がホームに還り1点を返す。福本は捕邪飛で2死に倒れる。相手のミスを誘った横山、5球目の外角高めのストレートを見極め四球を選んだ清宮が出塁し満塁となり、この日2安打1打点を記録した野村が打席に立つ。明徳義塾の北本はストライクが1つも入らず、野村に四球を与えてしまい、押し出しで4-4の同点となった。しかし、小西の打球は左飛となり、勝ち越しならず。この回の裏、明徳義塾は得点を奪うことができず、試合は延長戦へもつれ込む。
 
 10回、先頭打者の雪山は二ゴロに打ち取られるも、橘内が左翼へツーベースヒットを放ち1死二塁。石井は初球を打ち返すも左飛で2死となったところで、この日好調の野田が打席に立つ。5球目のストレートを中堅に運び、二塁ランナーの橘内が生還し、3本目の安打は勝ち越しタイムリーとなった。この裏、明徳義塾は反撃を見せることができずに黒星を喫した。
 
 今年のドラフト目玉の清宮は、初回に初球ストレートを中堅に放つも以降はヒットが出ず、4打数1安打1四球だった。
 
 3戦目は静岡が12-3で、21世紀枠選出の不来方を破った。
 
 初回、不来方は2死一塁から小比類巻が中堅にタイムリーツーベースを放ち1点を先取する。しかし、その裏、静岡の村松がヒットで出塁すると、前田がバント。このとき、不来方・小比類巻のエラーで無死一、二塁に。大石は送りバントに失敗しランナーそのままで1死、成瀬は死球を受け満塁となる。チャンスの場面で森は二ゴロも、その間に1点を返し1-1の同点。続く藤田、稲角、池谷の3連打で4点追加し、5-1と逆転に成功する。
 
 その後も3回に1点、5回に3点、7回に1点、8回に2点と得点を重ね、12-3で2回戦進出の権利を手にした。
 
 不来方は8回に2点を返すも敗れたが、わずか10人での奮闘は高校野球ファンの心に響いた。
 
 第6日(25日)は宇部鴻城(山口)対 大阪桐蔭(大阪)、呉(広島)対 履正社(大阪)、そして智弁学園(奈良)対 盛岡大付(岩手)の3試合が行われる。



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