早実、清宮が長打2本も追撃及ばず2回戦敗退。夏春連覇狙った作新学院も散る【第89回センバツ】
2017/03/27
Getty Images
第89回選抜高校野球大会第8日が27日、甲子園で行われた。
この日は、秀岳館(熊本)対 作新学院(栃木)、東海大福岡(福岡)対 早稲田実業(東京)、静岡(静岡)対 大阪桐蔭(大阪)の3試合だ。
1試合目は秀岳館が3-2で夏春連覇を狙う作新学院を下した。
1点を追う4回、先頭打者の渡辺がツーベースヒットを放ち得点圏にランナーが出ると、木本は遊ゴロで1死。その間に渡辺は三塁に進む。広部も遊ゴロに倒れ2死となるも、山下、田浦から連続でタイムリーが飛び出し2点を取り逆転した。
5回、藤本がヒットで出塁。赤坂はチャンスを広げようとセーフティバントを試みるも失敗。1死一塁の場面で半情が5球目のストレートを右翼へ弾き一、三塁。続く渡辺は遊ゴロに倒れるも、三塁ランナーの藤本が生還し、1点追加する。
終盤に作新学院が1点を返し満塁のピンチを招くも、何とかリードを守り切り、準々決勝進出を決めた。
敗れた作新学院は1回に先制するも逆転され、追いつくことができなかった。
2試合目は東海大福岡が11-8で早実を破った。
2回までホームを踏めなかった両校。試合が動いたのは3回だった。
早実の橘内がツーベースヒットで出塁すると、服部がバントで送りチャンスを拡大も野田が遊ゴロで2死三塁。福本は7球目のストレートを打ち返す。この打球が相手のミスを誘い、1点先取する。
この裏、東海大福岡は2死満塁で打席に立った遠藤が走者一掃のタイムリースリーベースを放ち、3-1と逆転に成功。4回には安田のタイムリーで1点、6回には大鶴ら4本のタイムリーで5得点を追加し、リードを広げた。
早実は7回以降毎回得点を加え、9回には3点差まで迫るも、あと一歩及ばず逆転することができなかった。
今年のドラフト目玉のひとり、早実の主将・清宮は三塁打と二塁打を放つ5打数2安打の活躍を見せている。
3試合目は初回から両校6得点と激しいデッドヒートを演じた末に、大阪桐蔭が8-11で白星を手にした。
大阪桐蔭の藤原がヒットで出塁すると、宮崎が四球、中川はバントで送った。しかし相手の野戦と送球ミスで1点先制。この回は打者10人の猛攻で6点を奪った。裏の静岡は、村松が四球で出塁すると、成瀬、藤田らのタイムリーで6点返し、試合は振り出しに戻る。
2回、静岡・森がタイムリーを放ち7-6と逆転。その後6回までスコアボードに0を並べると、7回再び追加点が入り、静岡は8点になる。
ここで、眠っていた大阪桐蔭打線が火を吹く。
8回、根尾が左翼へのヒットで出塁すると、続く山田の打球も左翼へ落ちる。このとき、静岡の成瀬がファンブルし、その間に根尾が生還し7-8。福井が送りバントを成功させ1死三塁とすると、坂之下、西島のタイムリーでさらに得点を重ね9-8と逆転に成功した。
大阪桐蔭の反撃はこれだけでは終わらなかった。9回に中川が出塁すると、山本、山田がタイムリーツーベースを放ち11-8とダメ押しの2点を加えた。
静岡の得点は8回以降動かずに黒星を喫した。
第9日(28日)は、福岡大大濠(福岡)対 滋賀学園(滋賀)、健大高崎(群馬)対 福井工大福井(福井)の2試合となっている。