きょう開幕の甲子園、台風一過の酷暑。勝敗分ける“浜風”の影響は?
2017/08/08
第99回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)は台風5号の影響により、予定より1日遅れの8日に開幕した。
8日午前5時の神戸地方気象台発表によると、甲子園球場がある兵庫県南部の同日の天気は曇りのち晴れ。日中の最高気温は34度の予報で、真夏日となる見通し。
風速6~9メートルと予測され、甲子園球場で「浜風」といわれる西の風は強い。浜風は右翼から左翼へ吹き、本塁打を打つなら右打者が有利といわれている。
開幕試合の彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)では、選手登録されている計36人のうち33人が右打者。両チームの地方大会の本塁打数はいずれも5試合で2本となっている。チーム打率は彦根東が.349、波佐見が.371とほぼ互角のため、投手力が試合を左右するといえそうだ。
開幕日から酷暑が予想される甲子園球場。日本気象協会は、8月から9月にかけての西日本の気温は平年より高くなると予想する。近畿地方の8月の熱中症傾向は広い範囲で「厳重警戒」で、日によっては「危険」ランクになる可能性があるという。
出場校の所在地でみると、滝川西(北北海道代表)のある滝川市と西宮市の気温差は約10度とされ、暑さ対策も勝利の鍵を握る。