済美、中断後の猛攻で快勝 予選から全試合完投の東筑のエース石田は完投目前で力尽きる【全国高校野球】
2017/08/08
◯済美 10-4 東筑●
第99回全国高校野球選手権大会が甲子園球場で8日に開幕し、第1日目1回戦の第2試合の済美(愛媛)対東筑(福岡)の試合は、済美が中盤の猛攻で10-4で勝利した。
初回に済美は相手のミスなどから満塁のチャンスを作り、相手のバッテリーエラー投で1点を先制する。さらに3回にもチャンスを作り1点を加えると、5番・吉岡の中堅へ大きな当たりを放つ。しかし、この打球を東筑の阿部がフェンスに激突しながらジャンピングキャッチ。スーパープレーで失点を防ぐ。
すると、東筑は4回に盛田が左翼スタンドに完璧な当たりのソロ本塁打を放ち1点を返すと、さらにチャンスを作り安部、北村の適時打で逆転に成功する。
その後、4回裏に降雨のため試合中断が決定され、1時間15分後に試合再開となる。5回表に東筑の先頭の坂口が左中間を破る二塁打で1死二塁とチャンスを作ると、一二塁から6番・菊池が中前適時打で追加点を挙げる。二塁走者の坂口の好走塁が光った。
一方の済美は5回裏に亀岡と八塚の連打から吉岡の左翼への犠飛で1点を返し、さらに遊撃手の失策でチャンスを拡大すると、7番・橋本が左翼スタンドに完璧な3ラン本塁打を放ちこの回4点を入れ逆転に成功する。
6回裏には亀岡がバックスクリーン横に2ランを放ち8-4。7回表から2番手として登板した影山が、東筑打線を抑え、済美が10-4で勝利した。
負けた東筑は予選からすべての試合で完投していた2年生エース石田が7回2/3で降板。予選から合わせて1000球近くを投げる激投も21年ぶりの甲子園出場で勝利することはできなかった。