聖光学院、2年連続の3回戦進出 宗教改革500年の“聖戦”を制す【全国高校野球】
2017/08/16
◯聖光学院 5-4 聖心ウルスラ●
第99回全国高校野球選手権大会の第8日(16日、甲子園球場)の第4試合は、聖光学院(福島)が終盤までもつれる接戦の末に聖心ウルスラ(宮崎)を5-4で破り、3回戦へ進出した。
聖心ウルスラ(カトリック系)と聖光学院(プロテスタント系)の対戦となった一戦は、マルティン・ルターがローマ教会に抗議し、ヴィッテンベルクの教会に95ヶ条の論題を発表した「宗教改革」から今年で500年という歴史からもSNS上では「聖戦」として注目を集めていた試合だ。
2回表に聖心ウルスラが6番・柳田、9番でエースの戸郷の適時打で3点を先制。しかし、聖光学院も3回裏に瀬川が三塁線を破る2点適時打ですぐに反撃を開始する。
4回裏には2死三塁から矢吹が中前へはじき返し、聖光学院が同点に追いつくと、さらに5回裏にはバッテリーミスで勝ち越しに成功。
聖光学院は先発の前田が3回3失点でマウンドを降りると、2番手の斎藤が好投。要所で併殺打を打たせ、4イニングを無失点に抑え、味方のさらなる援護を待つ。
一方の、聖心ウルスラの戸郷も粘りの投球を披露。100球を超えた6、7回を2イニング連続で三者凡退に抑えた。しかし、8回裏に先頭の柳沼に三塁線を破られる二塁打を打たれ、犠打で三塁へ送られたところで2番手の林田と交代。1回戦で完投勝利を挙げていたが、今大会初めてマウンドを譲ることとなった。
林田は川島を空振り三振に抑えるが、続く佐藤晃の打席で外角高めの球が捕逸となり、追加点を与えてしまう。
2点差で迎えた9回表に聖心ウルスラは先頭の請関が右翼スタンドへ完璧な当たりのソロ本塁打で1点差とするが、斎藤が粘って聖光学院が5-4で接戦を制した。
勝利した聖光学院は2年連続の3回戦進出。聖心ウルスラは初の3回戦進出とはならなかった。