花咲徳栄、高井のV打で激戦を制し初の決勝進出 埼玉勢初の夏制覇まであと1勝【全国高校野球】
2017/08/22
〇花咲徳栄 9-6 東海大菅生●
第99回全国高校野球選手権大会の第13日(22日、甲子園球場)の準決勝第2試合は、花咲徳栄(埼玉)が東海大菅生(西東京)の関東勢対決を延長11回で9-6で制し、初の決勝進出。埼玉県勢としては24年ぶりの決勝進出を果たした。
初回に2死二三塁から東海大菅生の田中が相手バッテリーの一瞬の隙を突き、暴投の間に本塁を踏み先制をすると、さらに千丸の失策で2点目を追加する。花咲徳栄にとっては今大会で初のリードを許す展開となった。
2回表に花咲徳栄は1点を返すが、その裏に松本が前進守備を破る中前適時打で3点目を加え東海大菅生がリードを再度2点とする。
3回表、花咲徳栄は、四球と死球で満塁にして、須永の三塁を襲う強襲安打で、二塁走者の西川の好判断もあり、2点を追加し、同点に追いつく。
一進一退の試合は、その裏に佐藤が右翼線へ打球を落とす適時二塁打で東海大菅生が勝ち越すが、4回表に太刀岡の左翼線への適時二塁打で同点。両軍4点を獲得し、試合は折り返す。
両チーム0点が続いた8回表に無安打で1死満塁のチャンスを作った花咲徳栄は2死から岩瀬が左翼線へ勝ち越しの2点適時打を放つ。9回表にもチャンスを作るが、東海大菅生の戸田がピンチをしのぐ。
2点を追いかける東海大菅生は、9回裏に先頭の牛山が出塁、1死から猪股が左前に安打を放ちチャンスを作ると、田中が遊撃手を強襲し、打球が外野を転がっている間に代走の上林が生還し、土壇場で同点に追いつく。
延長戦に突入した試合は、10回裏に2死二塁から、牛山の三遊間への打球を岩瀬がダイビングキャッチから一塁へ正確な送球をして、サヨナラのピンチを防ぐ。
そして、11回表に西川、須永の安打でチャンスを作ると、高井が右翼手を越す2点勝ち越し二塁打を放つ。さらに振り逃げで1点を追加し、3点差で11回裏を迎える。そして、11回裏を清水が抑え、花咲徳栄が9-6で勝利し、決勝へ進出した。
埼玉県勢の決勝進出は、1951年の熊谷と1993年の春日部共栄以来史上3度目。しかし、優勝は未だなく、花咲徳栄は埼玉県勢初の優勝に向けて、広陵(広島)と翌日に決勝戦を行う。