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広陵VS花咲徳栄、この夏最後の一戦。真逆のスタイルで狙う栄冠、ポイントとなるのは?【全国高校野球】

第99回全国高校野球選手権大会は23日、決勝戦が行われる。10年ぶりに決勝進出を果たした広陵(広島)と県勢初優勝をかけた花咲徳栄(埼玉)が、この夏最後の火花を散らす。勝敗の鍵を握るのは…?

2017/08/23

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自主性の広陵、序盤力の花咲徳栄

 選手が主体的に動き、指揮官が適材適所に選手を起用する広陵。対する花咲徳栄は、“序盤力”を生むオーダーを組み、指揮官が選手たちを上手く動かす。
 
 真逆のスタイルの両者が対決する決勝戦は、果たしてどちらが頂点に輝くのか。この試合のポイントとなりそうなのが、広陵の投手陣だ。
 
 中京大中京や秀岳館など優勝候補と渡り合い、エース・平元、山本にやや疲れが見える。立ち上がりが上手くいかないと、花咲徳栄の序盤力によって、一気に叩きのめされる可能性がある。打撃戦より接戦に持ち込む方が、広陵には優位に働くはずだ。左打者が並ぶ花咲徳栄打線に対して、左腕2人がいかに試合を作れるか。
 
 一方、花咲徳栄は打線の破壊力を生かしたいところだが、ミスから失点を重ねることだけはしたくない。打って勝つチームだけに、きめ細やかな戦術は多くない。確実に点を取り、余計な失点をしないことが鍵になる。
 
 準決勝の東海大菅生戦では序盤にミスが見られた。広陵は隙をつくのが上手く、些細なミスが命取りとなる。ミスが目立たない展開に持ち込みたい。
 
 花咲徳栄の投手陣は、継投のタイミングが鍵になりそうだ。
 
 綱脇が長いイニングを投げることが理想だが、清水のパワーピッチングは広陵打線でも簡単には打ち崩すことはできないだろう。広陵・中村が清水のフォークにどう対応するか。かなり手こずる可能性もある。岩井監督が早めの継投を選択するのか、その判断にも注目だ。
 
 10年前の悪夢を振り払うか、埼玉県勢初の戴冠か。プレーボールは午後2時だ。



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