アジア初代王者、女子代表が凱旋。橘田監督「ひとまず優勝できてほっとした」
2017/09/08
「第1回BFA女子野球アジアカップ」で優勝した野球日本代表「侍ジャパン」女子代表(マドンナジャパン)が8日に香港から帰国し、成田空港で初代王者の喜びを語った。
マドンナジャパンは今大会、5戦全勝で初優勝を果たした。チームを率いた野球日本代表初の女性指揮官・橘田恵監督は、「W杯5連覇中でアジアは簡単に勝てるという国内の期待があった」とプレッシャーを感じていことを明かし、「ひとまず優勝できてほっとした」と笑みを浮かべた。
大会前、「圧倒的な強さで勝利し、アジアの女子野球の普及に貢献したい」という目標を掲げていた橘田監督。大会中には、インドやパキスタンの代表チームとウォーミングアップやクールダウンをともにする様子が見られた。
橘田監督は「世界的に日本が一番という立場で戦う中で、野球の経験値が少ないチームとの一緒にできたことは選手たちにとってもいい経験になった」と話した。
また来年開催予定のW杯に向けて、今大会では攻撃のバリエーションが少なかったと課題を挙げた。「攻撃のバリエーションを多彩にして、どんなパターンでも点を取れる準備をしたい」と語った。
選手の喜びのコメントは以下のとおり。
▼主将・吉井温愛内野手(履正社)、オールスター遊撃手
初めての国際大会だったけど、日本らしい野球ができた。優勝できてうれしい。
▼緒方佑華捕手(折尾愛真)、大会MVP・オールスターDH
緊張したけど、無事に優勝して日本に帰ってこられてよかった。
▼姫野真由投手(花咲徳栄)、最優秀防御率、オールスター投手
アジア1位を目指していたので、優勝できてよかった。
▼金満梨々那捕手(開志学園)、最優秀守備選手
期待も重圧もあったけど、日本らしい野球で優勝できてよかった。
大会は9月2~7日、香港で開催された。全6チームによる総当たり戦が行われた。日本は、若手選手の育成や女子野球の競技力向上のため、初めて18歳以下の選手でチームを編成。宿敵・台湾には逆転勝利、3試合でコールド勝ちを果たすなど圧倒的強さを見せ、初代アジア王者に輝いた。
■試合結果
韓国 0 – 11 日本(5回コールド)
日本 6 – 1 台湾
パキスタン 0 – 17 日本(4回コールド)
日本 2 – 0 香港
日本 17 – 0 インド(4回コールド)