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センバツ出場校を予想、当確はどのチーム?【前編~北海道・東北・関東・東京・東海・北信越~】

第90回記念選抜高校野球大会の出場校が26日に発表される。今大会は前回大会より4校多い36校が出場する。一般選考の出場校は32校、特別枠は21世紀枠3校、神宮大会枠が1校。一般選考の出場校を予想し、前後編に分けて紹介する。まずは北海道、東北、関東・東京、東海、北信越の5地区を予想する。

2018/01/26

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北信越、ラフプレーの影響は?

▽北海道 1校
 
 北海道大会で優勝した駒大苫小牧の選出が濃厚だ。北海道は不祥事などの問題がない限り、優勝校が選出される。かつて「希望枠」という特別枠があった際は北海道地区において2校目の選出があり得たが、現制度では「神宮枠」を引っ張ってこない限りほとんど可能性はない。代表校争いが最もし烈な地区と言えるだろう。準優勝の旭川実もいいチームだが、補欠校に収まりそうだ。
 
▽東北 3校
 
 例年までの東北地区代表の出場枠は「2」だが、今大会は「3」となる。東北大会を優勝したのが聖光学院(福島)、準優勝が花巻東(岩手)だ。両校の出場は間違いない。
 
 準決勝に進出した日大山形(山形)、能代松陽(秋田)がもうひとつの候補となるが、能代松陽は準決勝の聖光学院戦で2-16と大敗した。選考委員は大量失点を嫌う傾向がある。また、21世紀枠では由利工(秋田)の可能性があるだけに、日大山形にやや分がありそうだ。
 
▽関東・東京 6校(関東4、東京1。残り1校は両地区を比較し振り当てる)
 
 毎年、いびつな選出方法が関東と東京だ。
 
 東京都大会の優勝校と関東大会4強がおおよそ選ばれるのだが、もう1枠を巡って、東京で2番目に推薦を受けたチームと関東地区5番手との間で比較されるのだ。例えば、昨年のセンバツでは関東の4強と東京都大会覇者の早実が選ばれ、もう1枠は前年秋に早実と接戦を演じた日大三(東京)が選ばれた。
 
 今年も東京都大会の覇者・日大三、関東の4強、中央学院(千葉)、明秀日立(茨城
)、慶応(神奈川)、東海大相模(神奈川)は当確だ。5校目に、都大会の準優勝校・佼成学園、関東大会ベスト8の健大高崎(群馬)や国学院栃木(栃木)らで比べられる。
 
 北関東地区の候補が少ないことから関東地区の2校がやや有利だが、21世紀枠で藤岡中央(群馬)が選出されれば、問題はクリアになる。近年、奮闘している佼成学園の出場があってもいい。
 
▽東海(3校)
 
 例年は2枠だが、今大会は「3校」選出される。優勝した静岡(静岡)、準優勝の東邦(愛知)はともに濃厚。本大会の優勝候補に挙げられる両チームだ。3校目は取捨選択が難しいが、準決勝の東邦戦で激戦を展開した三重(三重)の戦いぶりが評価されるだろう。21世紀枠候補校は大垣西(岐阜)だ。
 
▽北信越(3校)
 
 こちらも増枠で3校の出場枠がある。
 
 順当なら、優勝した日本航空石川(石川)は選出濃厚だ。しかし、昨秋の神宮大会1回戦・日大三戦の9回裏、日本航空石川の走者が本塁突入の際、捕手に激しいタックルをした。捕手は負傷退場となり、守備妨害としてアウトが宣告された。このプレーが「ラフプレー」とされるかどうか。
 
 アマ野球の内規にはラフプレー禁止の条項があり、選考委員会は過去にこうしたプレーを批判したことがある。選考当落線上にあったチームが地区大会でラフプレーを犯したとして補欠校から除外されたことがある。個人的には選出外にすることはないと思うが、気になる点ではある。選考委員会としての見解はしっかりと示すべきだ。
 
 準優勝の星稜(石川)は選出確実だろう。3校目の候補は準決勝に進出した富山勢2校だ。県大会の成績がそのまま評価になり、富山商に軍配か。

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