センバツきょう開幕。 注目選手は? 存在際立つ大阪桐蔭3選手、二刀流、長身の投手陣も
2018/03/23
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素材系・長身投手が目白押し
一方、彼らを迎え撃つ投手陣だが、実績では明治神宮大会優勝投手・市川悠太(明徳義塾・高知)が挙げられる。
サイドスローから最速145キロのストレートとカーブ、スライダー、スプリットを投げ分ける。制球力にも優れるこういうタイプは、春に打ち崩すのが難しい。昨秋は公式戦10試合をすべて一人で投げ抜いた。登板過多が心配されるが、古いタイプの指揮官のもとで、これは避けられないだろう。
また、今大会は長身投手が多い大会でもある。いわゆる素材系だ。
大阪桐蔭打線を封じ込んだ創成館(長崎)のエース川原陸は184センチの長身から左腕をしならせて投げてくる。変化球も多彩に操れ、独特な角度がある。松山聖陵(愛媛)のエース・土居豪人は189センチの長身右腕。やや制球に難があるものの、将来性を感じさせる大器だ。
目標の選手にドジャースのカーショウを挙げる大阪桐蔭の190センチの長身左腕・横川凱、東邦のエース扇谷莉は187センチでこちらも打点の高さが際立つ。
実力派では星稜(石川)の2年生エース・奥川恭伸の評価が高い。ストレートの最速が146キロを計測。スケールの大きなピッチングを見せ、どこまで成長するか注目の右腕だ。
智弁和歌山のエース・平田龍輝、横浜DeNAベイスターズの細川成矢を兄にもつ明秀日立(茨城)・細川拓哉、昨秋は県大会決勝で骨折していた東海大相模の齋藤礼二、菊池雄星(西武)や大谷翔平(エンゼルス)と同じ道を歩む花巻東(岩手)の2年生右腕・西舘勇陽には今大会での飛躍が期待される。
もちろん、大阪桐蔭の右腕2人、148キロのストレートが持ち味の柿木蓮、根尾昂も忘れてはいけない。