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元巨人・セペダ、存在感は衰え知らず。キューバ球界の英雄が語る東京五輪への夢

2018/04/03

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 アテネ、北京と2度の五輪出場(金メダル1度、銀メダル1度獲得)に4度のワールドベースボールクラシック(WBC)出場という輝かしい球歴を誇る、キューバ野球界の英雄フレデリク・セペダ。37歳となった今もプレーへの意欲は衰えを知らない。現在、キューバ国内で開催中の特別シリーズでプレー中の彼が、現地時間3月26日の同国メディア「ACN」にその思いを語っている。
 
 2014年から読売ジャイアンツで失意の2シーズンを過ごした後、キューバ代表からも遠ざかっていたセペダは、2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でキューバ代表にサプライズ復帰。だが、15打数1安打と振るわずに大会を終えた。限界説もささやかれていた中、今年2月のカリビアンシリーズでは、大会中に負傷した主砲アルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)に代わり4番を務め、随所に勝負強さを発揮し健在ぶりをアピールしていた。
 
 再び、キューバ代表の一員としての存在感を高めたセペダは、2018年の目標について、7月にコロンビアで行われる中米・カリブ海競技大会での優勝を掲げており、現状については「首脳陣の用意した練習に非常によく集中できている」と語っている。
 
 4月8日には38歳を迎えるが、「引退については全く考えたことがない」とし、「野球が好きだからプレーしているわけで、年齢には興味がない。私だって若かった。でも、皆いつかはベテランになるものだ」と話している。
 
 さらにセペダは2020年の東京五輪出場も見据えている。セペダは「オリンピックとWBCにまた出たい、そしてこれらの大会でいい結果を収めることを夢見ているんだ」と思いの丈を語った。
 
 東京五輪開催時には40歳になっているセペダ。再びキューバ代表のユニホームを身にまとって戦う彼の姿を東京で目にすることができるのだろうか。かつての競争力を失ったキューバを復権させるべく奮闘し続けるベテランのプレーにいま一度注目したい。
 
 
文・高橋康光



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