プロを多数輩出。名門復活の機運高まる東洋大、「戦国」東都1部復帰へ
「戦国」とも称される東都大学リーグで5季連続優勝など一時代を築いた東洋大だが、今年が2部リーグに降格して3年目となる。だが、埼玉県川越市のグラウンドには「名門復活」を感じさせる空気がこれまでになく漂っている。
2015/04/05
高木遊
スーパー1年生の加入
エースの変貌とともに、東洋大の復活を期待させるのが、「久々にウチに来た天才。印象で言えば、今岡誠以来の驚きだね」と高橋監督が舌を巻く1年生・中川圭太の存在だ。
高校時代はPL学園の主将として活躍。プロ注目の内野手も、昨秋のドラフトでは指名漏れ。心新たに東洋大の門を叩いた新鋭だ。
リストの強さと柔らかさを兼ねた力強い打球は1年生とは思えず、「どんな投手にも対応できる」と21U日本代表外野手の笹川晃平(3年・浦和学院)も称賛。彼に触発されるように、笹川ら上級生野手陣の打撃も上向きで、「打の東洋」復活を期待してならない。
写真:原を支える野手陣。彼らの活躍も東洋の復活には欠かせない。後列1番右が期待の1年生・中川圭太。
こうした上昇ムードにも「まだテンションが足りないんだよ。ハイッの声ひとつで違うよ」と高橋監督は手厳しい。それでも最後には「1部に戻って、また暴れたいね。そうして“あぁ、強い東洋が帰ってきたね”そう言われるのが夢だよ」と呟いた。
東都大学2部リーグの開幕は4月11日。1部復帰そして名門復活の機運高まる東洋大グラウンドは、春の暖かさとはまた違う熱を帯びていた。
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