名門・法政大再建を託された熱血漢・青木久典新監督 変革のために一歩ずつ
3季連続5位に沈む法政大。新監督に就任した青木久典と、新主将に就任した畔上翔を中心に名門復活に挑む。
2015/04/10
高木遊
就任直後に掲げたスローガン
東京六大学リーグ最多となる44度の優勝を誇る法政大だが、ここ3季はすべて5位。その名門再建を託されたのが、昨年から助監督として加入し、今年から監督に昇格した青木久典監督だ。
監督に就任し掲げたスローガンは『辛抱~和合一体・負けない野球~』。
「みんなポテンシャルは高いんですが、悪く言うとみんな個人個人というか、チームとしてどう戦うかということができてなかったですね」とその真意を語る。
青木監督は法政大に赴任する以前は新興の富士大(岩手県/北東北大学リーグ)を率いた。全国各地から集まった、荒削りながらも磨けば光る人材をまとめ、そして鍛え上げ、2009年の大学選手権準優勝を筆頭とした全国大会上位進出数回の強豪校に育てた。だが、高校野球名門校のスター選手たちが集う法政大ではやや勝手が違うこともある。
「高校まで試合に出て当たり前だった選手が多いので、“試合に出られない時になぜ出られないのか?どうすればよいか?”という部分が希薄かなって思ったりはしますね。難しいけど大事なことなので、そこを理解させながら指導していくのが、僕の役割かなと思いますね」
以前より東京大を除く各校の補強が進み、現在は5校の団子状態となっている東京六大学リーグを勝ち抜くため、チームとしての総合力向上に腐心している。