慶応、粘りの守備実りサヨナラで初戦突破! 中越は惜しくも24年ぶり勝利ならず【全国高校野球】
2018/08/05
Kana Yamagishi
<第1日 第3試合 1回戦 ○慶応3×―2高岡商●>
第100回全国高校野球選手権記念大会が5日、阪神甲子園球場で開幕し、第3試合では慶応(北神奈川)が3-2で中越(新潟)をサヨナラで下して初戦突破を果たした。
10年ぶり出場の慶応は初回、2死一、二塁から根岸辰昇(3年)がセンターへタイムリー安打を放ち先制に成功する。対する中越も、3回に2死二塁から安達大和(3年)のタイムリーヒットですぐさま同点に追いついた。
直後に慶応が1点を勝ち越すと、その後は2-1のまま両チーム3イニング連続無得点。お互いの投手による投げ合いが繰り広げられた。
1点を追う中越は7回、先頭の広瀬航大(1年)がレフトへ鋭い打球を放つと、レフトを守る大川裕也(3年)がこれを後逸。広瀬は打球が転々とする間に三塁ベースを蹴り一気に同点のホームを踏んだ。このプレーには安打とレフトの失策が記録されている。
さらに中越は8回にも2死一、二塁のチャンスを作ったが、ここは慶応の2番手の渡部淳一(3年)が低めの変化球で空振り三振で無失点でしのいだ。ピンチを抑えたことで、流れを攻撃に生かしたい慶応は9回、2死から四球と安打で一、二塁とチャンスを引き寄せる。そして、この場面で宮尾将(3年)が山田叶夢(3年)に対してセンターへ抜けるサヨナラタイムリー安打を放ち、3-2で勝利を収めた。
慶応は今春センバツ初戦敗退の悔しさを晴らす勝利。一方、中越は細かい継投策も実らず24年ぶりの勝利はならず。2015年、2016年に続いてのサヨナラ負けとなった。