大先輩・松井氏に動じなかった星稜ナイン。3年前は王氏が登板、“偉人”による始球式の影響とは
第100回全国高校野球選手権記念大会が5日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。開幕戦は始球式を務めた松井秀喜氏の母校・星稜(石川)-藤蔭(大分)のカード。星稜が勝利し、大先輩の登板に花を添えた。
2018/08/06
「高校野球100年」には王氏が始球式
完勝だった。
第100回記念大会の開幕戦は星稜(石川)が9-4で藤蔭(大分)を下し、2回戦に駒を進めた。
「松井(秀喜)さんが始球式をされた後だったので、しっかり勝ちたいなと思っていたので、良かったです」
開幕戦の先発を任された星稜のエース・奥川恭伸はそう胸をなでおろした。
どんな試合でも緊張するものだが、開幕戦で、しかも日本を代表する偉大な人物による始球式直後の試合とあって、この日の緊張感は独特なものがあったに違いない。
偉大な人物による始球式で思い起こすのは3年前の開幕戦だ。
「高校野球100年」と銘打たれた第97回大会の開幕戦始球式は王貞治氏が務めた。グラウンド上は北海(南北海道)が守り、鹿児島実(鹿児島)が攻めた。王氏による始球式直後、プレイボール初球を鹿児島実の1番打者が弾き返し、ゲームは動いた。
鹿児島実は1番打者の“プレーボール・ヒット”で勢いにのって1回に2点を先制すると、19安打18得点で大勝した。
今大会は「第100回記念」ということで、松井秀喜氏を招いた。偉大なる人物、それも星稜ナインにとっては大先輩。その始球式が選手にどう影響するかは気になるところだった。