横浜高、板川の投打の活躍で初戦突破「勇気付けられた」 次戦は昨夏Vの花咲徳栄【全国高校野球】
2018/08/09
Kana Yamagishi
<第5日 第1試合 1回戦 ○横浜高7―0愛産大三河●>
第100回全国高校野球選手権記念大会は9日、阪神甲子園球場で第5日を迎え、第1試合では横浜高(南神奈川)が22年ぶり出場の愛産大三河(東愛知)を7-0で下し初戦突破を果たした。
横浜高は2回、1死二、三塁から板川佳矢(3年)の2点タイムリー三塁打を放つなど3点を先制。続く3回にも主将の斉藤大輝(3年)による2ラン本塁打で試合を優位に運んだ。
守りでは3回、5回と走者を三塁に進めながら無得点に抑えた横浜高。守備からさらに流れに乗って、6回は内海貴斗(2年)が右中間へランニング本塁打、7回は河原木皇太(3年)がソロ本塁打を放って7-0とリードを広げた。
投げては先発のエース・板川が、ピンチをしのぎながらリズムを作り、6回と7回は3者凡退に抑えるなど8回無失点。9回は2年生の及川雅貴が無失点に抑えて7-0と快勝し、初戦突破を果たした。一方の愛産大三河は、得点圏に走者を置いてからあと一本が出ず、先発の松原絃介(3年)も12安打7失点と崩れて悲願の初勝利は叶わなかった。
試合後、横浜高の平田徹監督は2年ぶりの初戦突破について「初戦が一番難しいので、まずまず良い内容で突破できたことに安堵している」と話し、「選手には『ここまで来たら好きな野球を思い切りやれよ』と言って送り出した。期待通りの活躍をしてくれた」と攻守で躍動した選手たちを称賛した。
また、攻撃に関しては「(相手先発の)松原投手はストレートの伸びが非常に良い。実際対戦してみて大変素晴らしいボールだった。それをよく選手が練習の成果を発揮して一生懸命バットを振ってくれた」とコメント。投打で活躍した板川に話が及ぶと「エースでもあるし、立ち上がりから良い投球をして、自分で先制打を叩き出した。ベンチの選手も彼に勇気付けられたと思う」とチームの中心として結果を残した存在感について頼もしそうに話した。
横浜高は、2回戦で前回優勝校の花咲徳栄(北埼玉)と対戦する。指揮官は「昨年のチャンピオンなので、精一杯ぶつかっていきたいが、勝負なので、大いに選手を励まして勝利を目指して精一杯頑張りたい」とは意気込みを語った。