下関国際、春夏通じ悲願の甲子園初勝利! エース鶴田が延長10回127球で完投【全国高校野球】
2018/08/09
Kana Yamagishi
<第5日 第2試合 1回戦 ○下関国際4―2花巻東●>
第100回全国高校野球選手権記念大会は9日、阪神甲子園球場で第5日を迎え、第2試合では下関国際(山口)が花巻東(岩手)を破って悲願の甲子園初勝利を手にした。
3年ぶり出場の花巻東と昨夏から3季連続出場の下関国際の試合は、序盤から投手戦になった。花巻東の伊藤翼(3年)が制球良く4回まで2安打無失点とすれば、下関国際の鶴田克樹(3年)も力感ある投球で同じく4回2安打無失点。緊迫した展開となった。
しかし5回、花巻東は2死から佐藤千暁(3年)が二塁打を放ち出塁すると、続く藤森晃希(3年)の打った遊ゴロを処理した甲山達也(3年)が一塁へ悪送球。その間に佐藤が一気にホームに生還して1点を先制した。
対する下関国際は、7回に2死二塁のチャンスで西山勇輝(3年)が右前タイムリー安打を放ち同点。なおも一、二塁と一打勝ち越しの場面を作ったが、佐本快(2年)が二直に倒れた。
試合は1-1のまま8回を迎え、花巻東は先頭打者の1番・谷直哉(3年)が左前安打で出塁。送りバントで1死二塁とすると、ここで田中大樹(3年)が右前へタイムリー安打を放って2-1と1点を勝ち越した。
追い詰められた下関国際は9回、1死からの連打で一、二塁とする。そして西山がこの日2本目となるタイムリー安打を放ち、土壇場で2-2の同点に追いついた。
花巻東は9回を無得点で終えて、試合は延長戦に。延長10回、下関国際は、1死一、三塁と絶好チャンスを作り、川上顕寛(3年)のタイムリー安打で勝ち越しに成功。なおも2死一、三塁から吉村英也(3年)もタイムリー安打を放って4-2とした。
9回まで109球を投げてきた鶴田は10回のマウンドにも登り、先頭打者に四球を与えるも1死二塁から後続を2者続けて打ち取って127球で完投。下関国際が4-2で勝利し、春夏通じて甲子園初勝利を飾った。