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鳥取城北・難波、サヨナラ痛打に涙。147球の熱投、自己最速143キロ記録も最後は逆球に…「甘くなかった」【全国高校野球】

2018/08/11

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Kana Yamagishi



<第7日 第1試合 1回戦 ○龍谷大平安3x-2鳥取城北●>
 
 午前8時の第1試合から満員の甲子園。気温は32度に達した。
 
 7回まで2点を追いかける展開となった鳥取城北(鳥取)は、8回に反撃ののろしを上げた。それまで打ちあぐねていた龍谷大平安(京都)の先発・小寺智也を捉え、1死二塁から9番・山下泰輝がセンターへの適時打を放ち、1点差に詰め寄った。さらに1番・吉田修平がレフトへ適時三塁打を放ち同点に追いついた。
 
 打線の踏ん張りに応えるように先発・難波海斗も調子を上げた。
 
 「終盤にみんなが打ち出して、しっかり切り替えて抑えようと思った」
 
 初回と4回に1失点ずつを喫し、毎回走者を背負う投球が続いた。しかし、終盤はストレートの球威が増し、8回には自己最速143キロをマーク。序盤とは一転した投球を見せた。9回裏、1死後に鼻血が出るアクシデントもあったが続投。マウンドに戻り、三振で2死とした。しかし、四球から二盗、三盗を許し、一気に窮地に立たされた。
 
 内野手陣がマウンドに集まり、気持ちを切り替えて迎えた2番・安井大貴に投じた6球目をレフトへ運ばれた。
 
 「逆球になってしまった」。難波は、試合後に涙をぬぐいながら最後の1球をそう振り返った。狙っていたアウトコースいっぱいの球を投げられず、サヨナラを許した。
 
尻上がりの投球だったが、甲子園という大舞台で痛恨の一打を浴びた。「周りのみんなが点を取ってくれて、スイッチを入れ直してくれた。みんなの足を引っ張ってしまった」と悔いた難波。
 
 強い日差しの中、8回2/3で147球の力投を見せたが、勝利には届かなかった。「甲子園は甘くなかった」と語った。
 
 
取材・文 山岸佳奈



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