球団創設1年目の監督は元メジャーリーガー 発展途上ながらも魅力を秘めた福島ホープス
NPBに続きBCリーグもシーズン開幕だ。4月12日に行われた福島ホープス対新潟アルビレックスは、0対5で福島ホープスが完敗。岩村明憲監督率いる球団創設1年目のチームのスタートでもあった。
2015/04/16
田口元義
悔しい初陣敗戦も想定内
0対5。
福島県初のプロ野球チームとして、今季からBCリーグに参戦する福島ホープスの初陣。4月12日に行われた新潟アルビレックスとの開幕戦は完敗に終わった。
「悔しいですね」
ヤクルト、メジャーなどで実績を重ね、球団創設1年目に監督となった岩村明憲は、試合後、開口一番で無念さを口にする。その一方で、「敗戦は想定内だ」と言わんばかりにこう続けた。
「負けで得られるものは多いと思っているんでね。うちは選手の半分がルーキーのようなチームですから。他のチームから学ぶことはたくさんあると思います。日々勉強です」
福島ホープスには高卒1年目をはじめ、20代前半の選手が多いチームである。
だからこそ、伸び代がある。
指揮官はもちろん、真田裕貴、村田和哉とNPB出身者が選手兼任コーチを担うことはチームにとって大きなプラスになるだろう。
同様に、経験豊富な選手たちの存在もまた、福島ホープスを活性化させてくれるはずなのだ。
「僕は、自分から人に何かを教えるようなタイプではないんですけど、『NPBを離れたからパフォーマンスが落ちた』と言われないようなプレーをしたいです。チームとしても、1年目から優勝するつもりでやりたいし、BCリーグはホープスが引っ張って、メジャーにしていきたいって気持ちはあります」
そう宣言したのは貴規だった。昨年、ヤクルトを戦力外となり、トライアウトを経て福島ホープスに入団。開幕戦では、リードオフマンとしてチーム3安打のうち2安打と孤軍奮闘した男は、新天地で再起を誓う。