球団創設1年目の監督は元メジャーリーガー 発展途上ながらも魅力を秘めた福島ホープス
NPBに続きBCリーグもシーズン開幕だ。4月12日に行われた福島ホープス対新潟アルビレックスは、0対5で福島ホープスが完敗。岩村明憲監督率いる球団創設1年目のチームのスタートでもあった。
2015/04/16
田口元義
甲子園出場選手も多数在籍
開幕戦では4打数1安打ながら存在感を見せつけた28歳の生島大輔も、豊富なキャリアを持つ選手である。
大阪桐蔭時代は平田良介、辻内崇伸らの1学年上で甲子園に出場。その後は早稲田大、JR東日本とエリート街道を進んできた。生島自身、「みんなからも、よく『エリート』とかからかわれますけど」と苦笑いを見せつつ、自分の経験を若いチームに還元していきたいと語気を強める。
「年齢的にも多少任される部分はありますけど、そこに甘えるんじゃなくて、若い選手たちが遠慮せずに思い切りやれる環境を作っていきたい。他のチームに比べると、まだまだ力は劣っているなと感じましたけど、その分、チャレンジできるというか。自分の力のなさを理解して、どんな時でも満足せずに練習する。試合でも、ミスを怖がらずに思い切りプレーして、声とかもたくさん出す。そういうことの積み重ねがチームの底上げになっていくと思っています」
チームの力になるためなら、と意気込むのは、守護神を任される栗山賢も同じだ。
栗山も日本文理時代に甲子園出場経験があり、当時、大阪桐蔭のスラッガーだった中田翔からも認められた右腕だった。高校卒業後は社会人の強豪、鷺宮製作所に入り、群馬ダイヤモンドペガサスから分配ドラフトで福島ホープスのユニフォームを着ることとなった。
栗山は言う。
「調整とかゲームまでの入り方、練習での追い込みもそうですけど、BCからさらに上でやるために必要なこととかを、自分の経験からチームに伝えられたらと思っています」
福島ホープスは未熟なチームだ。だが、裏を返せば発展途上であり、強くなる可能性を秘めたチームでもある。
強者のメンタリティを心得る選手たち。彼らが、福島ホープスの力となる。
ベースボールチャンネルのフェイスブックはこちら→
ベースボールチャンネルのツイッターはこちら→