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高知商、大量得点の要因は「冬場の振り込み」 初回に逆転許すも驚異の“6倍返し”【全国高校野球】

2018/08/12

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<第8日 第4試合 2回戦 ○高知商12-6慶応●>
 
 第100回全国高校野球選手権記念大会は12日、阪神甲子園球場で第8日を迎え、第4試合では高知商(高知)が慶応(北神奈川)を下して3回戦進出を決めた。
 
 1回戦で14-12の激闘を繰り広げた高知商は1-2と1点を追う2回、二、三塁から相手の失策で同点とすると、その後も西村貫輔(1年)、乗松龍之介(3年)、ら4人のタイムリー安打などでこの回一挙7得点。4回に4得点し12-2とと大きなリード奪う。
 
 慶応は、10点を追う5回に主将の下山悠介(3年)が2ラン本塁打を放ち、9回にも2点を返したが反撃及ばず。
 
 高知商は、2試合連続となる2ケタ安打、2ケタ得点をマークして12-6で勝利。そして投げては先発の北代真二郎(3年)が9回完投。14安打を打たれながらも121球を投げ抜いた。
 
 試合後、高知商の上田修身監督は試合を振り返り、「(1回戦に続き)また前半よく打ってくれた」と話し、相手先発の生井惇己(3年)を攻略したことについて「しっかりコースに投げ分けてくるので、しっかり見極めること。速いボールに振り負けないこと。そこを徹底した」とコメント。初回に一時は逆転を許したが「外野がよく守ってくれた。その流れが2回の攻撃に繋がった」と分析し、大量点を奪って逆転した打線を称えた。
 
 また、完投した北代については「相手の1番打者と3番打者は良い打者だから、打たれたら仕方ない。その他を抑えていこうと話した。力も抜けて、リラックスもしていたので期待はしていた」と打たれながらもビッグイニングを作らせなかった投球を労っていた。
 
 そして、2回に2点タイムリー三塁打を放つなど3安打4打点と活躍した藤田昂志郎(3年)はインタビューで「ボールを後ろでしっかり捉えられるようにチームで心掛けた。その通りのバッティングができた。自分が塁に出れば得点に繋がるのがこの打線」と話し、打線の好調の要因については「しっかり冬場に振り込めたこと。150キロ以上の球でも振り負けないこと。それを意識してきた」と日頃の練習の成果が出たことに納得の様子だった。
 
 3回戦は同じ四国勢の済美(愛媛)との対戦。上田監督は「隣の県だが、試合は1回もしたことない。四国の中で残れるように頑張りたい」とベスト8進出へ力を込めた。



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