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2戦連続完投の金足農・吉田「一発で目が覚めた」 指揮官もさらなる飛躍に期待【全国高校野球】

2018/08/14

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Kana Yamagishi



<第10日 第2試合 2回戦 ○金足農6―3大垣日大●>
 
 第100回全国高校野球選手権記念大会は14日、阪神甲子園球場で第10日を迎え、第2試合では金足農(秋田)が大垣日大(岐阜)を6-3で下して、同校23年ぶりとなる3回戦進出を決めた。
 
 金足農は初回、2死三塁で大垣日大の捕手・日高敦貴(3年)のパスボールによって1点を先制。直後に追い付かれたが、金足農は2回に菊地彪吾(3年)タイムリー安打とスクイズで2点を勝ち越し。しかし、大垣日大も3回に杉本幸基(3年)の2点タイムリー安打で同点に追い付き意地を見せる。
 
 3-3のまま試合は終盤に入り8回、金足農は1死から5番の大友朝陽(3年)が12球目の内角の速球を捉え、レフトポール際へのソロ本塁打。起死回生の一発で1点の勝ち越しに成功した。このリードを守りたい先発の吉田輝星(3年)は、大垣日大打線からリズム良く3者連続三振を奪い反撃を許さなかった。
 
 9回に菅原天空(3年)と吉田のタイムリー安打でさらに2点を追加した金足農は、直後の守りで吉田が今日最速の149キロを計測するなど無失点。13奪三振を記録した吉田は、9回154球を投げ抜いて、初戦の鹿児島実業戦に続き完投。チームは6-3で勝利し、同校23年ぶりとなる3回戦進出を決めた。
 
 試合後、金足農の中泉一豊監督は、8回の勝ち越しの場面について「正直本塁打が出るとは思わなかったので、ビックリした。(大友の)何とか出塁したいという気持ちが結果に繋がったと思う」と振り返った。そして、完投した吉田の投球には「(8回以降は)リラックスして低めの良いボールがいっていた」と話し、「リズムも良かったので、あのままいけるなと思った」と絶賛。なかなか勝ち越せない展開だったが、「同点でも守りで我慢することをずっと言ってきた。それが8回、9回と良い形で得点できた」と選手たちの落ち着いたプレーに目を細めた。
 
 古豪の23年ぶりの3回戦進出。最後に「嬉しい。応援してくれる人に応えたいというのと、選手がどれだけ頑張れるか楽しみ」とさらなる飛躍を期待した。
 
 一方、2試合連続で完投した吉田は「7回くらいで疲れていたが、大友の一発で目が覚めた。一緒に冬に厳しい練習をしてきたので、疲れはあったが全力で投げた」と大量の汗を拭いながらコメント。「自分がここで試合を終わらせたらいけない。勇気をもらって投げた」とエースとしての自覚を語った。
 
 金足農の次戦は第13日の第2試合。昨夏王者の花咲徳栄(北埼玉)と横浜高(南神奈川)の勝者と対戦する。



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