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準々決勝に勝ち進むのは!? 多士済々のベスト16。公立校の奮闘、春夏連覇狙う大阪桐蔭、台風の目も勢力拡大中

 ベスト16が出そろった。  古豪・強豪・公立校と多士済々だ。 今後の展望についてはまたの機会にゆだねるとして、どんなチームが残っているのだろうか。

2018/08/16

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Kana Yamagishi



奮闘する公立校

 
 公立3校が面白い試合をしている。
 
 高知商(高知)、高岡商(富山)、金足農(秋田)だ。
 
 3チームに共通するのは絶対的なエースの存在だが、高知商は打線が好調だ。今大会第1号をマークした藤高祐一郎(3年)を主軸に置く破壊力のある打線で2試合26得点を挙げている。2回戦では激戦区・北神奈川を勝ち上がった慶応を圧倒したのは驚いた。
 
 高岡商はエース山田龍聖(3年)の存在感が際立っている。ストレートの球速は140キロを超え、カーブ、スライダーと上手く投げ分ける。2試合16イニングを投げて自責点は3失点だ。1回戦で救援した右サイドの大島嵩貴も控えており、投手陣の厚みが強み。得点差を頭に入れ戦い方で2回戦では佐久長聖を振り切った。試合巧者のチームだ。
 
 金足農は大黒柱の吉田輝星(3年)のチームといっていい。150キロに迫るストレートを持っているが、状況を見極めてギアを入れ替えできるのが持ち味だ。「長いイニングを投げないといけないというのもありますが、三振ばかり取っていると、急に打球が飛んできた野手の身体が動けなかったりする。なるべくここというとき以外は打たせられるようにしたい」と語る。チーム全体をみながら投げられる思考の深さはレベルが高い。
 

優勝候補たち

 
 大阪桐蔭(北大阪)を筆頭格とした優勝候補も順当に勝ち上がっている。
 
 根尾昂(3年)、藤原恭大(3年)の「ドラフト1位コンビ」は2回戦の沖学園(南福岡)戦でアベック本塁打をマークした。ともに、バッティングの調子がいまいちと伝えられていたが、彼らの甲子園での覚醒は優勝へのカウントダウンとさえ見える。エース・柿木連(3年)が今大会最速の151キロをマーク。1回戦は先発して2回戦は救援に立った。センバツでの根尾の役回りをこなしている。
 
 同じ近畿勢では龍谷大平安(京都)が力強い。1回戦の鳥取城北(鳥取)戦では苦戦したが、1番の水谷祥平(2年)、3番・松本渉(3年)がチャンスメーカーとして、いいリズムを生み出している。主砲の松田憲之朗(3年)が2回戦の八戸学院光星(青森)戦で活躍した。投手陣は右腕の小寺智也(3年)がゲームメークし、1回戦で好救援を見せた左腕の北村智紀(3年)がいる。

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