【第91回センバツ】平成センバツ、東邦に始まり東邦に終わる 石川昂弥が投打で牽引<第11日結果>
2019/04/03
Getty Images
第91回選抜高校野球大会(第11日)は3日、阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、東邦(愛知)が習志野(千葉)を6-0下し、平成元年以来となるセンバツの覇者となった。東邦の主将・石川昂弥投手は、投げては3安打完封、打っては3安打2本塁打4打点の活躍で、チームを牽引した。
東邦は初回、習志野先発の山内に対し、1死から杉浦が四球を選ぶと、3番のエース石川がフルカウントからの7球目をバックスクリーン右に運び2点を先制。さらに、5番長屋が安打で出塁すると、準決勝で値千金の3ランを放った吉納が右翼線への適時三塁打を放ち、さらに1点を追加した。
自らのバットで先制した東邦先発の石川は、安定した投球を披露。一方の習志野・山内も2回以降は立ち直り、スコアボードに0を並べた。
5回、東邦は先頭の山田が4球目をピッチャー返し。打球は山内の足に当たり、内野安打となった。打球を受けた山内に代わって、背番号「1」の飯塚がマウンドにあがる。無死一塁から飯塚に、犠打と三振で2死とされる。2死二塁となり、打席には第1打席に本塁打を放った石川。その初球、123キロのスライダーを今度は右翼スタンドに運び、中押しの追加点。リードを5点に広げた。
5-0のまま試合は終盤へ。8回、東邦・石川は、飯塚に4回以来となる安打を許し走者を背負うが、続く7番・兼子を素早い打球反応で投併打に打ち取り、この回も無失点。するとその裏、今度は右中間を破る二塁打でチャンスメイクすると、犠打と犠飛でダメ押しのホームを踏んだ。
投打にわたってチームを牽引した石川。この日、投げては、9回97球、被安打3、無失点、打っては、4打数3安打、2本塁打、4打点の活躍。1回戦163球完投、2回戦は6回101球、準々決勝7回89球、準決勝143球完投と試合を重ね、決勝は完封で優勝を掴み取った。