台湾プロ野球ラミゴモンキーズ売却へ。人気絶頂、リーグ屈指の強豪が身売りせざるを得なかった理由
台湾プロ野球のLamigoモンキーズが3日、球団を売却する意向を表明した。今後は、シーズン中に引き継ぐ企業を探していく模様となっている。人気、実力ともにリーグトップを誇る球団が、なぜ売却に踏み切ったのだろうか。
2019/07/06
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台湾人気球団が売却へ
台湾プロ野球Lamigoモンキーズは3日、来季のプロ野球に参入しないことを発表した。後期戦は予定通り運営を続け、並行して引き継ぐ企業を探していく意向だという。
球団ゼネラルマネジャー(GM)の劉玠廷氏は、「16年の間、年間およそ1億台湾ドル(約3億5000万円)を負担してきた。球団の更なる発展のためには、もっと資源を投入しなければならないが、それは我が社が負担できる範ちゅうを超えている。まだチームが強い競争力を持っている間に、実力のある企業が引き継ぐべきだ」と現状を説明した。
ラミゴは2003年12月、当時の「第一金剛」から買収し、「La Newベアーズ」として発足。2006年には、初めて台湾シリーズのタイトルを獲得し、アジアシリーズへと駒を進めた。同シリーズでは、決勝戦で北海道日本ハムファイターズに1点差で敗れ、準優勝となっている。2011年から現在の「Lamigoモンキーズ」に改名した。
若いファンが多く、いまでは中信ブラザーズや統一ライオンズといった老舗球団をも凌ぐ人気を誇るラミゴ。昨季リーグ連覇を果たした実力と、活気のある応援スタイルでリーグ屈指の集客力をもつ人気球団がなぜ球団売却に踏み切ったのか、ネットでも話題となっている。