川﨑宗則氏のプレースタイルは台湾野球に欠けているもの。地元ファン大歓迎、体調面は「沒問題」
元福岡ソフトバンクホークスの川﨑宗則氏が13日、台北市内でファンミーティングに参加。台湾プロ野球リーグ(CPBL)・味全ドラゴンズと3カ月の限定契約を結んだことを明かした。味全は、来季2軍の試合に参戦し、2021年から正式に1軍公式戦へ参加する予定となっている。
2019/07/17
鄭仲嵐
「選手として9割、コーチとして1割」
――ニーハオ。
中国語で挨拶し、約1年4カ月ぶりに公式の場に登場した川﨑氏。ファンの前で元気な姿をみせた川﨑氏は、CPBLに復帰する味全ドラゴンズの客員コーチに就任予定で、3カ月の限定契約となっている。日米で愛された“野球小僧”が、再び海外での野球修行を始める。
川﨑氏は、選手として復帰する意向について「選手として9割、コーチとして1割」と回答した。いま味全はちょうど7月1日のドラフトを終えたところで、来季は2軍戦からスタートする予定だ。契約延長がない限り、川﨑が味全の選手として出場することは、難しいとみられる。
しかし、現段階では味全にとって川﨑氏の力が必要だ。1988年に設立された老舗球団は、99年に三連覇を果たしたが、当時起こった八百長事件の影響で解散へと追い込まれた。今年の6月にリーグ復帰が決まったものの、また改めてファンを獲得する必要があり、日本の人気選手であった川﨑氏を招致することは正しい戦略だと言える。
川﨑氏は「監督とコーチと話しました。選手はまだ話してないけれども、すごく情熱のあるチームだと思います」と語る。また、「(味全は)歴史があるチームだったし、その思いを、また20年ぶりに復活させていきたいという気持ちがすごく伝わった。でも僕にとっては新しいチーム。また(新たに)して行こうという気持ちは、ちょうど僕のいまのタイミングとマッチしている」と、味全と自身を重ね合わせた。