味全・川﨑宗則氏、8月中旬実戦デビューへ。コーチ業はMLBでの経験糧に「のんびり」を生かす
元福岡ソフトバンクホークスの川﨑宗則氏が、台湾プロ野球・味全ドラゴンズと選手兼コーチとして3カ月間の限定契約を締結した。8月中旬には、およそ2年ぶりに実戦復帰をする予定だ。選手として、そしてコーチとして、台湾野球にどのような思いを持っているのだろうか。
2019/07/30
鄭仲嵐
「台湾人が大好きですよ」
川﨑氏が台湾に活躍の場を移した理由は何だったのだろうか。
先の記者会見では、食に対する好感を述べたが、本取材に対しては、率直に「台湾人が大好きですよ」と答えた川﨑氏。「陽耀勳とか、李杜軒とか、チェンミン・ワン(王建民)とか。台湾の選手がみんな優しくて、私はホークスにいた頃もよく食事も行っていた」と台湾人選手との交流を明かした。
特に、2013年に一緒に米大リーグのトロント・ブルージェイズに在籍した王建民投手との思い出は鮮明に残っているようだ。
「チェンミン・ワンもすごく良くて、いつもベンチで喋ったり、ロッカーで喋ったり。いい友達で、(一緒に)取材受けたこともあるし、チェンミン・ワンも『ポンヨウ(友達)』ですよ」
2人は球場で食事をともにすることが多かったと言い、王建民に会うことを楽しみしていると語っている。
記者会見では、朝6時の始発新幹線に乗って台湾南部の都市・高雄からやってきたファンの姿があった。今度のキャンプ開催には、日本からの野球ファンが殺到してもおかしくない。
川﨑氏は、「試合に向けていい準備ができるように、僕もチームに貢献できるように、体調を整えて、みんなと一緒にコミュニケーションをとりながらやっていきたいと思います、シェシェ!」と、最後まで中国語の挨拶を忘れずに、再出発への自信を示した。
鄭仲嵐