初出場の誉は開幕戦! 東海大相模VS近江、花咲徳栄VS明石商…初戦の注目カード【全国高校野球】
第101回全国高野球選手権大会(6日開幕、阪神甲子園球場)の組み合わせ抽選が3日行われ、開幕を待つだけとなった令和最初の夏の甲子園。今年は灼熱のグラウンドでどんなドラマが起こるだろうか。初戦の組み合わせで特に注目されるであろう4カードを見てみよう。
2019/08/04
1日目第1試合 八戸学院光星(青森)-誉(愛知)
開幕戦で対戦するのは、過去3季連続準優勝の実績がある八戸学院光星と、春夏通じて初出場の誉だ。
八戸学院光星は、昨夏に続いて2年連続10回目の出場。青森大会6試合で計72得点をマークした打線は初出場の誉にとっては脅威になるだろう。中でも、チーム計15本塁打中1人で6本を放った主砲・近藤には要注意だ。投げては、3回戦の青森山田戦で1失点完投した横山海をはじめ、山田、下山などを起用し継投で勝ちをもぎ取れる力も持っている。かつて2011年夏、2012年春・夏と3季連続準優勝を飾った強豪、今度こそはと悲願の優勝を目指す。
一方、春夏通じて初出場の誉は全国最多188校が出場した愛知を制して聖地に乗り込む。2009年度に「尾関学園」から改称した新鋭チームだが、昨年の春季県大会で東邦を下し優勝すると、今大会も愛工大名電や中京大中京を接戦の末に破ってきただけに実力は本物。準々決勝の星城戦で杉本が完投した以外は、8試合中7試合を継投で勝ち抜いてきた。打線は中京大中京戦と愛工大名電戦を含む県大会4度の逆転勝ちが示すように粘り強い攻撃が魅力。八戸学院光星相手にも最後まで食らい付き、接戦に持ち込んで甲子園初勝利を飾りたいところだ。
2日目第3試合 星稜(石川)-旭川大高(北北海道)
優勝候補の一角に挙げられる2年連続20回目の出場となった星稜は旭川大高と対戦する。
星稜はプロ注目のエース右腕・奥川を中心に、昨夏2回戦の済美(愛媛)戦で逆転サヨナラ満塁本塁打で敗退した悔しさを晴らしたい。石川大会では奥川の他に寺沢、寺西、荻原といった投手も登板し、遊学館など5校を破って夢舞台の切符を手にした。チームで計11本塁打を放った長打力も魅力で、攻守にハイレベルな選手が揃っていることから悲願の初優勝にかかる期待は大きい。
対する旭川大高も2年連続9回目の出場。昨夏は延長14回タイブレークの末に佐久長聖(長野)に惜敗したが、今年は北海道大会の6試合で計5失点に抑えた堅い守備が持ち味だ。決勝のクラーク国際戦で完封した能登をはじめ、杉山、加藤、歌住と力のある投手が豊富。攻撃陣も、一発の数こそ少ないが、準決勝の旭川北戦で10安打10得点をマークするなど繋がりのある打線が星稜相手にも発揮できれば、十分勝機が生まれてくるだろう。