神村学園、佐賀北との「九州対決」制し初戦突破 序盤と終盤に効果的得点で反撃退ける【全国高校野球】
2019/08/06
<第1日 第2試合 1回戦 ○神村学園 7―2 佐賀北●>(6日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会が開幕し、第2試合では神村学園(鹿児島)と2007年の優勝校・佐賀北(佐賀)が対戦。神村学園が7-2で佐賀北を下し、2回戦進出を決めた。
初戦にして「九州対決」となった一戦で先手を取ったのは後攻の神村学園だった。初回、先発の田中瞬太朗(2年)が先頭打者に四球を与えるも無失点で切り抜けると、直後の攻撃で佐賀北の先発・川崎大輝(3年)に襲い掛かる。
先頭の森口修矢(3年)が中前安打で出塁し、続く田本涼(3年)はバントで野選を誘い無死一、二塁。ここで古川朋樹(2年)も送りバントを仕掛けると、相手守備がエラーを犯し1点を先制する。
なおも満塁とチャンスが広がり、田中大陸(2年)がセーフティースクイズを決めて2点目を挙げた。さらにこの回1点を追加し3-0と幸先の良いスタートを切った。
神村学園は続く2回にも桑原秀侍(2年)と田中大の2者連続となる適時二塁打で2点を追加。序盤で5-0と佐賀北を突き離した。
対する佐賀北は5回、ここまで2安打に抑えられていた田中瞬に対して無死一塁から宮口紘輔(3年)も左前安打で続き一、二塁。送りバントで二、三塁とチャンスを広げ、この絶好機に宮崎翔大(3年)が中堅へ犠飛を放って待望の1点を挙げた。
さらに6回にも2死走者なしから主将・小野颯真(3年)の中前安打、続く江藤謙伸(2年)の二塁打で一気に小野がホームに生還して2-5と3点差に詰め寄った。
試合はそのまま終盤に入り、先に得点を刻んだのは追い上げられた神村学園だった。7回に1死から古川が安打で出塁すると、続く桑原が右前へ弾き返すと、この打球を右翼を守っていた江藤が痛恨の後逸。古川とともに打った桑原もダイヤモンドを一周し、貴重な2点を挙げて7-2とした。
8回は両チームともに無得点。そして迎えた9回、土俵際に追い込まれた佐賀北は、田中瞬の前に4番・小野から始まる攻撃だったが2者連続で倒れて2アウト。最後は三浦椋(3年)が遊ゴロに倒れて意地の反撃はできなかった。
07年覇者・佐賀北は当時のエース・久保貴大氏が監督となって臨んだが、指揮官に“初勝利”をプレゼントすることはできず。対する神村学園は、結果的に序盤のリードを守り切って、終盤の得点でダメ押し。効果的な得点で初戦突破を果たした。