誉・杉本恭一「プレッシャーに飲み込まれた」。春夏通じて初の甲子園はほろ苦デビュー【全国高校野球】
2019/08/06
<第1日 第1試合 1回戦 ○八戸学院光星 9―0 誉●>(6日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会が開幕し、第1試合の開幕戦では、八戸学院光星(青森)が9-0で春夏通じて初出場の誉(愛知)に勝利し2回戦進出を決めた。敗れた誉は、先発の杉本恭一投手が5回を投げ6四死球と制球に苦しんだ。
八戸学院光星の仲井宗基監督が、「誉高校さんが本校の打線を意識しすぎた」とコメントしたように、杉本は初回から2死球を与えるなど、抜け球が目立った。
試合後、杉本は「インコースを主体にして投げようと思っていたんで、デッドボールも多少はいいと思っていたんですけど、少し多かったかなと思います」と反省。「抜けたのはスライダーなんですけど、もっと腕を振っていかないといけない」と、生命線のスライダーを操り切れなかったことを悔いた。
それでも敵将・仲井監督が、「低めは絶対振るな」と指示を出していたにもかかわらず、「杉本君の腕の振りが良く、意識してても振っちゃってた」と言うように、5回までで6奪三振。スライダーが決まったときには、全国にも通用するピッチングであることを証明した。
杉本は、「応援とかもすごいですし、観客の数とかも、県大会とかよりも全然桁にならないくらいで、そのプレッシャーに飲み込まれたのかなと思います」と悔しさをにじませた。
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部