立命館宇治、高木要の快投で甲子園初勝利 秋田中央は無死満塁のチャンス生かせず【全国高校野球】
2019/08/07
<第2日 第4試合 1回戦 ●秋田中央(秋田) 0―1 立命館宇治(京都)〇>(7日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会は7日に2日目を迎え、第4試合は45年ぶりの出場となる秋田中央(秋田)と37年ぶりの出場となる立命館宇治(京都)との対戦。立命館宇治の高木要投手(3年)が9回3安打完封の快投で、秋田中央を下した。
初回から、立命館宇治の先発・高木が大きく変化するスライダーを軸に快投。一方の秋田中央は、先発・松平涼平(3年)が毎回走者を背負うも粘り強く得点を許さず、試合は1点を争う投手戦となった。
得点圏のチャンスをものにできず攻めあぐねる立命館宇治に対し、秋田中央は7回、先頭の河野泰治(3年)が四球で出塁。この日初めて先頭打者が出塁すると、続く4番・斎藤光(3年)のバントが投手の頭を超え内野安打に。さらに四球で無死満塁とした。
だが、ここで立命館宇治・高木は高い集中力をみせた。6番・斉藤椋平(3年)を投ゴロで本塁フォースアウトとし1死をとると、続く佐々木夢叶(3年)には、注文通りの併殺打。無死満塁、1点も許せない状況で、見事無失点で切り抜けた。
これで流れをつかんだ立命館宇治はその裏、先頭の宮下力(2年)が一、二塁間を破る安打で出塁すると、2番・岡田蒼司(2年)がすかさず送りバントで走者を得点圏に進める。そして、上田龍一郎(3年)が二遊間方向へはじき返すと、鋭い当たりを二塁手・佐々木が抑えきれず、打球はセンター前へ。二塁走者・宮下が還り、ついに均衡が破れた。
立命館宇治・高木は、8回1死三塁のピンチも無失点で切り抜けると、9回にも2死二、三塁と一打逆転の場面をスライダーで凌ぎ切り、甲子園初勝利をつかみ取った。