智弁和歌山、猛打で初戦突破!池田陽佑が8回1失点&3安打 28年ぶり出場の米子東は中盤に力尽く【全国高校野球】
2019/08/08
5番・東妻純平も3安打!チーム計12安打8得点
<第3日 第1試合 1回戦 ○智弁和歌山 8―1 米子東●>(8日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会は8日に3日目を迎え、第1試合ではともに今春の選抜大会に出場した智弁和歌山(和歌山)と米子東(鳥取)が対戦し、智弁和歌山が8-1で米子東を下し初戦突破を果たした。
3年連続出場24回目出場の名門・智弁和歌山と第1回大会から参加し今回が28年ぶり14回目出場の古豪・米子東の一戦は、両先発投手のリズム良い投球によって早いテンポで進む。
智弁和歌山の先発・池田陽佑(3年)が初回を3者凡退に抑えれば、対する米子東・森下祐樹(3年)は初回の先頭打者に死球を与えるも直後に牽制アウトに取るなど3人で抑える。その後もゼロ行進が続き、試合開始からわずか30分足らずで序盤3回までを終えた。
4回、先攻の米子東は四球と岡本大翔(2年)の内野安打で2死一、三塁のチャンスを作る。しかしここは池田が福島悠高(3年)を一飛に打ち取って先制点はならず。
一方の智弁和歌山も先頭の細川凌平(2年)がチーム初安打となる中前安打で出塁し、盗塁と四球などで2死一、二塁の好機を演出。このチャンスに6番・東妻純平(3年)が左前へ適時打を放ち1点を先制した。
追いかける展開となった米子東は6回、先頭の諸遊壮一郎(3年)が右前安打で出塁。続く主将・福島康太(3年)の打席ではエンドランを仕掛け遊ゴロで1死二塁とする。ここで2番の山内陽太郎(2年)が中前適時打を放ち1-1の同点に追い付いた。
なおも1死一塁で米子東がたたみかける。相手守備のエラーと内野安打で満塁。しかし、池田がこのピンチで福島悠を三振、土岐尚史(2年)に対してはこの日最速148キロを計測しながら最後は遊ゴロに打ち取って勝ち越しは許さなかった。
追い付かれた智弁和歌山は、直後の攻撃で5季連続甲子園出場の意地を見せる。2死から根来塁(3年)が右前安打で出塁すると、先制適時打を放っている東妻がこの打席も右中間を破る適時三塁打を放ち2-1と勝ち越しに成功した。
さらに一、三塁とチャンスが広がり、エース池田が自らのバットで右前適時打。綾原創太(2年)も三塁への適時内野安打で続いて4-1とリードを広げる。100球に達した米子東・森下はここで降板し、2番手として登板した山内が1つアウトを取って智弁和歌山の猛攻を食い止めた。
智弁和歌山は、7回にも2死満塁と追加点のチャンスを作り、佐藤樹(3年)が2点適時打。続く池田にもこの日3安打目となる右前適時打が飛び出し、この回2死走者なしからの3得点で7-1とした。
なんとか食い下がりたい米子東だったが、8回は池田、9回は2番手・小林樹斗(2年)の前にとともに無得点。8回にも1点を加えた智弁和歌山が、自慢の猛打&集中打で米子東を圧倒し、8-1で初戦突破を果たした。