明徳義塾、ヒヤヒヤ逃げ切り初戦突破! 藤蔭は6回に意地の4得点、安打数上回るも及ばず【全国高校野球】
2019/08/08
投手戦が一転、中盤は打ち合いに
<第3日 第1試合 1回戦 ○明徳義塾 6―4 藤蔭●>(8日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会は8日に3日目を迎え、第2試合では2年ぶり10回目出場の明徳義塾(高知)と2年連続3回目出場の藤蔭(大分)が対戦。明徳義塾が6-4で藤蔭の猛追を振り切って初戦突破を果たした。
明徳義塾・林田大成(3年)と藤蔭・小宮大明(3年)の投げ合いで始まった試合は、序盤3回まで両チームとも無得点。互いの粘り強い守りが光って一歩も譲らない。
先手を取ったのは明徳義塾。4回に1死一塁から5番・奥野翔琉(2年)が右翼を越える適時三塁打を放って1点を奪うと、なおも一、三塁とチャンスは続き、7番・今釘勝(2年)の左前適時打でさらに1点を追加し2-0とした。
2-0のまま前半5回を折り返し、明徳義塾は藤蔭にさらなる攻撃を仕掛ける。6回から登板した高田大樹(2年)に対して、今釘と正本旭(3年)の適時打などで一挙4得点で6-0とリードを広げた。
反撃したい藤蔭は、直後の攻撃で高田の代打で登場した先頭の川上晃輝(3年)が右前安打で出塁。1番・江口倫太郎(3年)も中前安打で続き一、塁とする。そして1死後に3番・樋口昇樹(3年)が左翼線を破る適時二塁打を放ってついにスコアボードに1点を刻んだ。
なおも二、三塁とチャンスは続き、4番・塚本修平(3年)が左前へ2点適時打を放って3点差。この回4安打を浴びた明徳義塾の先発・林田はここで降板となった。
藤蔭の猛攻はまだ止まらない。明徳義塾の2番手・山田圭祐(3年)に対し2死一、三塁として朝倉康平(3年)が右前へ適時打を放って、明徳義塾と同じく一挙4得点で4-6と2点差に詰め寄った。
終盤7回、8回は両者ともに無得点。明徳義塾・山田と7回から登板した藤蔭3番手の片平真(3年)がお互いに流れを渡さず。2点差のまま試合は9回に突入した。
2点を追う藤蔭は9回、明徳義塾の3番手で登板した新地智也(2年)に対して2死から代打・栄楽直輝(3年)の左前安打と相手守備エラーで一、二塁のチャンスを作ったものの、あと1本が出ず試合終了。明徳義塾が6-4と辛くも逃げ切って初戦突破となった。一方、最後まで食い下がった藤蔭の春夏通じての甲子園初勝利は叶わなかった。