「全力疾走がプレッシャーに」。注目カード制した東海大相模、近江の選手たちが証言する強さの正体【全国高校野球】
2019/08/11
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「アグレッシブ・ベースボール」の脅威
今大会屈指の好カードの一つと注目された東海大相模VS近江の戦いは、走力を存分に生かした東海大相模が6−1で近江を下した。
「アグレッシブ・ベースボール」のその名の通り、積極果敢に塁を取りに行く東海大相模の走姿が近江守備陣を破綻させての勝利だった。
あっさり終えたかに見えた1回表の三者凡退が、この日の近江守備陣にとっては脅威となった。
二塁手の見市智哉(3年)が証言する。
「(東海大相模は)次の塁を狙う姿勢がすごかった。みんなで冷静に行こうと言っていたんですけど、落ち着かなかった。1回表にショートゴロが3回飛んで(遊撃手の)土田はしっかり送球していたんですけど、普通の内野ゴロでも一塁に駆け抜けする全力疾走がプレッシャーになりました。今までやってきたチームとは違うなと感じました」
東海大相模の走力の脅威を感じていたのは見市だけではない。
ボールを受ける側の一塁手・板坂豪太(3年)も続ける。
「東海大相模の選手たちは打ち損じた時の悔しがり方が普通じゃなかった。『絶対セーフになろう』という気迫を感じました。サードゴロ、ショートゴロでも、走者がすぐそこにいる感じで、受ける僕も焦りました」
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