「全力疾走がプレッシャーに」。注目カード制した東海大相模、近江の選手たちが証言する強さの正体【全国高校野球】
2019/08/11
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大会屈指の好カード
戦前からこのカードが大会屈指だと騒がれたのは、近江高校の存在に他ならない。
昨夏の甲子園にも出場していた近江はベスト8で金足農業に敗れている。2ランスクイズを決められ、敗者となったのだが、マウンドに立っていた林優樹、捕手の有馬諒は当時2年生で試合に出ていて、現チームの中心人物だ。
林は130キロ台のストレートを見せ球に、スライダー、90キロ台のカーブ、そして、チェンジアップを投げ分ける。その林をうまくリードして、スローイングに定評のある有馬のバッテリーは、どんな強力打線にも脅威になるだろうという予想が立ったのだった。
2015年の覇者・東海大相模に対しても、このバッテリーは、臆せずに戦うだろう。過去の実績において東海大相模がはるかに上回っても、今大会における両者の戦いは拮抗しているはずと多くが注目していたのだ。
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