岡山学芸館・丹羽淳平、前登板で顔面骨折も先発登板 指揮官は「怪我なんか一切関係ない」
2019/08/16
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<第10日 第1試合 3回戦 ○作新学院 18―0 岡山学芸館>(16日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会は、16日に大会10日目を迎えた。第1試合では作新学院(栃木)が岡山学芸館(岡山)に18-0で勝利し、ベスト8入りを決めた。
岡山学芸館の先発マウンドを託されたのは、10日の前回登板で顔面に打球が直撃し、骨折と診断された丹羽淳平(3年)。怪我から3日目で打撃、4日目に投球練習を再開し、この日の登板に間に合わせた。
試合後、「完敗ですね」と振り返った丹羽だが、怪我をしてからの数日は「寝る前、打球が迫ってくるイメージが頭をよぎった」といい、苦しみながらの調整だった。
自身の先発登板は3回被安打7、5失点と強力作新打線に捕まったが、最終回に再びマウンドに立ち、無失点。佐藤貴博監督は「(丹羽は)今日も打球を止めていたし、怪我なんか一切関係ない」とし、先発起用、リリーフ登板とベストな選択肢を選んだまでと強調した。
打線もわずか1安打に封じ込まれた岡山学芸館だが、最後まで笑顔を絶やすことはなかった。アクシデントを乗り越え、仲間とともにプレーできる喜びをかみしめた岡山学芸館。惜しくもベスト8には届かずに甲子園を去ることとなったが、得るものは大きかったはずだ。
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部