【甲子園速報】関東一、平川嶺のサヨナラ打でベスト8進出決定! 鶴岡東は延長まで耐えるも力尽きる
2019/08/17
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<第11日 第4試合 3回戦 ○関東一 7―6 鶴岡東●>(17日、阪神甲子園球場)
第101回全国高校野球選手権大会は17日に11日目を迎え、第4試合は関東一(東東京)と鶴岡東(山形)が対戦。11回裏に関東一が平川嶺(3年)のサヨナラ適時打で勝利した。
関東一の先発は谷幸之助(3年)。1回戦ではリリーフ登板して、5回を1失点(自責点0)、2回戦は登板がなかった。一方の鶴岡東は、1回戦、2回戦も先発して好投した影山雄貴(3年)。好投手同士のマッチアップとなったが、序盤から点を取り合う展開となった。
1回表の鶴岡東は内野ゴロ3つであっさりと三者凡退。その裏の関東一は、2死から渋谷嘉人(3年)の二塁打が飛び出したものの、最後は見逃し三振で先制ならず。
試合が動いたのは2回だった。鶴岡東は先頭が四球で出塁すると、スターティングメンバー唯一の2年生・山路将太郎が左翼線への二塁打を放って先制した。しかし、その裏の関東一はすぐに反撃。村岡拓海(3年)が同点適時打、さらに大久保翔太(3年)のスクイズ、相手の悪送球が絡み、4点を奪って逆転に成功した。
しかし、取られたら取り返すのは鶴岡東も同じ。3回表、竹花裕人(3年)が左翼席に飛び込む2点本塁打で3‐4と1点差に詰め寄った。
再び試合を動かしたのは6回表の鶴岡東だった。四球、内野安打でチャンスを演出すると、先制適時打の山路が右中間を破る同点適時二塁打。2死からは暴投間に勝ち越し、さらに一塁走者が飛び出して挟まれる間に三塁走者が生還し、2安打で3得点を挙げた。
対照的に流れが悪くなったのは関東一の6回裏。1死から2本の安打が出たが、続く打者の打球が走者に当たりアウトになってしまう。さらに、左前安打を放つも、一、二塁間に挟まれ、三塁走者が生還する前にタッチアウトで、3安打で無得点。鶴岡東と同様のプレーから得点を生み出せず、重苦しい雰囲気が漂った。
しかし、7回裏の関東一はそんな雰囲気を切り裂くように見事な攻撃を見せる。1死から二塁打が出ると、渋谷が1点差に詰め寄る適時二塁打。さらに、平泉遼馬(3年)が適時打を左前に運んで6‐6の同点とした。
鶴岡東は5安打、関東一は14安打で互いに6点を奪った試合は最終盤の攻防に入る。7回表からは関東一が土屋大和(3年)、7回裏1死からは鶴岡東が池田康平(3年)をマウンドに送り、背番号1同士の投げ合いが始まった。互いに得点を許さない好投が続き、試合は9回を終えて同点のまま延長戦に突入した。
延長戦に入っても両投手の好投は続き、11回表まで同点の展開が続く。勝負を決めたのは11回裏の関東一。2死から三塁打でチャンスを作り、最後は平川が右前に運ぶサヨナラ適時打として7‐6で勝利した。
鶴岡東は、6安打と当たりの少ない中で効率よく得点を重ね、投手力と守備力で18安打を浴びながらも耐え続けた。関東一は我慢の展開が続いたが、土屋の好投に応えるサヨナラ勝利で、ベスト8進出を決めた。