「あの時の敗戦が本当に財産になっています」。履正社を変えた奥川恭伸の存在、星稜に選抜のリベンジなるか【甲子園決勝戦展望】
第101回全国高校野球選手権大会の決勝戦が22日、阪神甲子園球場で行われる。圧倒的な打力で勝ち上がってきた履正社(大阪)と、絶対的エース奥川恭伸擁する星稜(石川)が対戦する。果たして101回目の甲子園決勝を制し、令和最初の頂点に立つのはどちらのチームだろうか。
2019/08/21
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「奥川くんのような投手を打たんと」
第101回全国高校野球選手権大会の決勝進出チーム2校が履正社(大阪)と星稜(石川)に決まった。
運命的な対決と言えるかもしれない。
「センバツと6月の練習試合で対戦できて、奥川くんのような投手を打たんと、甲子園で勝たれへんと思って練習してきた」
そう語ったのは履正社の指揮官・岡田龍生監督だった。
今年春のセンバツで履正社は星稜と対戦した。9回3安打17三振に抑えられる完敗だった。
今も多くが「奥川のベストピッチ」と語るほどのピッチングで、履正社側から言えば、完膚なきまでにやられた試合と言えるものだった。
ただ、彼らにとっては、そうした経験が意識をあげた。
岡田監督が続ける。
「1回戦で星稜に負けて、校歌も歌わずに帰った。その悔しさは(奥川くんに抑えられたことと)一層実感しているところもある。あの時の敗戦が本当に財産になっています」