日本代表・侍ジャパン、スペイン代表に大苦戦も逆転白星発進! 投手陣の好投に報いる8回執念の4得点【U-18野球W杯】
2019/08/30
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東海大相模・遠藤が決勝2点打!
<U-18野球ワールドカップ オープニングラウンド・グループB ○日本代表 4―2 スペイン代表●>(30日、韓国:ドリーム・ボールパーク)
「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が30日に韓国で開幕し、日本代表の「侍ジャパン」はオープニングラウンドの初戦でスペイン代表と対戦。苦しみながらも逆転勝ちして白星スタートを切った。
侍ジャパンは池田陽佑(智弁和歌山・3年)が先発登板し、3回まで1人の走者も許さないパーフェクトの投球を見せる。しかし4回に先頭打者のファングリーケンに初安打を許すと、2死後にもゴンザレスに内野安打を浴び一、二塁のピンチ。ここでフェルナンデスに痛恨の右越え三塁打を浴びて2点を先制された。
打線は、スペインの先発ルナの前に大苦戦。2回に先頭の4番・石川昂弥(東邦・3年)が内野安打を放ち、送りバントで二塁に進めたものの、熊田任洋(東邦・3年)が中飛。スタートを切っていた石川が二塁に戻り切れずダブルプレーとなって無得点に終わった。
侍ジャパンは、石川の内野安打の後はルナの前に無安打のまま終盤を迎える。7回、続投するルナに対して先頭の韮澤雄也(花咲徳栄・3年)が右前安打で出塁。2死から熊田が四球を選んで一、二塁としたが、最後は武岡龍世(八戸学院光星・3年)が放った左中間への打球を相手左翼が好捕し3アウトとなった。
徐々に追い込まれていく侍ジャパンは8回、2番手投手の前佑囲斗(津田学園・3年)の好リリーフを受けてついに意地を見せる。スペイン代表の2番手・エルナンデスに対して1死から代打・宮城大弥(興南・3年)が内野安打を放つと、2死となって坂下翔馬(智弁学園・3年)がエラーで出塁し一、二塁。ここで韮澤が中前へ適時打を放って1点を返した。
なおも一、三塁で石川が三塁への適時内野安打を放ち2-2の同点。そして一、二塁から遠藤に左中間を破る2点適時二塁打が飛び出してこの回一挙4得点して4-2と逆転に成功した。
試合をひっくり返した侍ジャパンは、9回に3番手として飯塚脩人(習志野・3年)が登板。飯塚は先頭打者を遊ゴロに打ち取ると、その後も一直、遊ゴロで3者凡退に抑えて試合終了。侍ジャパンが執念の集中打で逆転勝利を収め、白星スタートを切った。