【甲子園交流試合】加藤学園が鹿児島城西を下し、初出場対決を制す 1年生・太田圭哉が走攻守に躍動
2020/08/12
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<第2試合 ●鹿児島城西 1-3 加藤学園○>(12日、甲子園球場)
阪神甲子園球場で開催されている甲子園交流試合は12日に3日目を迎え、第2試合で鹿児島城西(鹿児島)と加藤学園(静岡)が対戦。甲子園初出場校同士となった試合は、加藤学園が3-1で接戦を制した。
1回表の鹿児島城西は、いきなり1番・林誠人内野手(2年)がチーム初安打を放つと、1死後、3番・板敷政吾外野手(2年)が遊撃手の失策で出塁し、1死一、二塁のチャンスを作った。しかし続く4番・八方悠介投手(3年)が6-4-3のダブルプレーに倒れ、先制点を奪うことはできなかった。
対する加藤学園は3回、簡単に2死となったが、1番・太田圭哉内野手(1年)が中堅へ三塁打を放ち、チャンスメイク。しかし、2番・杉山尊内野手(3年)は一ゴロに倒れ、こちらも無得点に終わった。
直後の4回、鹿児島城西は2死から6番・古市龍輝外野手(3年)が安打で出塁すると、ワイルドピッチで二塁進塁。7番・原田高光内野手(3年)の中安打で本塁を狙ったが、ここは加藤学園の中堅手・佐野陸斗外野手(2年)が好返球を見せ、先制点を許さなかった。
その後も鹿児島城西・八方、加藤学園・肥沼竣投手(3年)の両投手が粘りの投球で得点を許さず、0-0とスコアレスのまま前半を折り返した。
6回、加藤学園は1死から1番・太田が二塁打を放ち再びチャンスメイクを見せると、2死二塁から3番・大村善将内野手(3年)が右中間へ先制適時打を放ち、ついに均衡を破った。
加藤学園は8回にも無死三塁とすると、1番・太田は三ゴロに倒れ、三塁走者は本塁憤死となるも、一塁走者に残った太田がすかさず二盗を決め、再び走者を得点圏へ。続く2番・杉山の打球は前進守備の中堅を超える大飛球、これがランニング本塁打となり、2点を追加。大きな追加点を奪った。
このままでは終われない鹿児島城西は、9回先頭の4番・八方が安打で出塁。1死後、代打・砂川侑弥選手(3年)が左翼線を破る二塁打を放ち、処理がもたつく間に1点を返した。その後も代打・上原渉扇選手(3年)が安打を放つなど、最後まで粘りを見せたが、反撃はここまで。3-1で加藤学園が初出場対決を制した。