岩手県 延長13回制し花巻東が2年ぶり8回目の甲子園出場へ
24日、花巻東-一関学院で行われた第97回全国高校野球選手権岩手県大会決勝は、延長13回の末、9-8で花巻東が勝利し、2年ぶり8回目の甲子園出場を決めた。
2015/07/24
予想外の乱打戦を制し、花巻東が優勝
23日、第97回全国高校野球選手権岩手県大会決勝が盛岡市の県営球場で行われた。
秋の県大会優勝、第二シードの花巻東と春の県大会優勝、第一シードの一関学院の対戦となった決勝は、延長13回の末、9-8で花巻東が勝利し、2年ぶり8回目の甲子園出場を決めた。
両監督がロースコアの投手戦を予想していただけにまさかの展開となった。
初回、一関学院のエース佐藤拓斗の制球が定まらず3四球と送りバントで1死満塁とすると、花巻東の5番佐々木勇哉に犠牲フライを打たれ1点を先制される。しかしその裏に2死から1点を取り返し、すぐさま同点に追いつく。
花巻東は2回表に連打で一挙に3点を追加し、4-1とリードするも、3回裏1死1・2塁で一関学院4番の小又怜にレフトスタンドに3ランを打たれ同点とされる。
その後は点の取り合いで8-8のまま9回を終え、延長戦にもつれこむ。11回裏、一関学院は2死満塁とするも、後続が抑えられ、最大のチャンスを逃してしまう。そして、12回表。1死2塁で花巻東の主将・佐藤唯斗がタイムリーヒットを放ち、待望の勝ち越しに成功する。12回裏もこの試合を一人で投げ抜いてきた花巻東エース高橋樹也がマウンドに上がり、三者凡退に抑え、9-8で試合終了。両校合わせて34安打、3時間を超える熱戦は花巻東が打ち勝った。
一関学院はピンチの場面での投手交代がはまり、3人の継投で抑えてきたが、最後の最後で勝ち越しを許した。花巻東は、準決勝でエース高橋を温存したこともありこの決勝戦を託していた。13回8失点で完投したエースと2年ぶり8回目の甲子園に挑む。