【高校野球】門馬監督「全身全霊を懸けて戦った」 神奈川県は東海大相模が横浜を破り、甲子園の切符を勝ち取る
28日、横浜スタジアムで第97回全国高校野球選手権神奈川大会決勝が行われた。横浜対東海大相模の一戦は、9-0で東海大相模が勝利し、2年連続で甲子園への切符を勝ち取った。
2015/07/28
「打倒横浜」体現し、東海大相模が2年連続の大舞台へ
28日、第97回全国高校野球選手権大会神奈川大会決勝が横浜スタジアムで行われた。
昨年神奈川大会を制して、夏の甲子園出場を果たした第1シードの東海大相模と、今大会限りでの勇退を表明している渡辺監督率いる、ノーシードから勝ち上がった横浜の一戦。
初回は両チームともにランナーを出すも後が続かず、3回までスコアボードに0が並ぶが、4回に東海大相模が均衡を破る。
1番千野が、横浜高校先発・石川の緩く入った球をとらえ、レフトへ二塁打を放つと、2番宮地がしっかりと犠打で送る。そこから安打、内野安打で走者をためると、6番の長倉主将が右前適時二塁打で一挙3点を奪う。
7回には1点を追加したのち、無死2、3塁とすると、この試合で再三の好守備を見せていた杉崎が、バックスクリーンへ3ラン。横浜を突き放した。東海大相模は8回にも攻撃の手を緩めることなく、ダメ押しの2点を追加した。
5回戦から逆転勝ちで勝ち進んできた横浜も、最後まで諦めないプレーを見せた。しかし東海大相模先発・小笠原を前に、打線は中盤から反撃の糸口をつかみかけるも、無得点に終わった。
「打倒横浜」――東海大相模・門馬監督が「全身全霊を懸けて戦った」と言うように、強豪・横浜を相手に圧巻の戦いぶりだった。惜しくも決勝で敗れた横浜は、今大会で勇退する渡辺監督を「甲子園で胴上げする」というチームの目標を達成することはかなわなかった。