【速報】天理、仙台育英に10得点快勝でベスト4! 達孝太は8回164球の熱投<9日目・第1試合(準々決勝)結果>【春の選抜高校野球2021】@甲子園
2021/03/29
<第9日 第1試合 準々決勝 〇天理 10―3 仙台育英●>(29日、阪神甲子園球場)
第93回選抜高等学校野球大会は29日、阪神甲子園球場で第9日を迎え、第1試合では天理(奈良)と仙台育英(宮城)が対戦。天理が中盤に大量点を挙げ、準決勝への切符を手にした。
ベスト4進出をかけた一戦。先手を取ったのは奈良の古豪・天理だった。
初回、仙台育英の先発左腕・古川翼に対し、1死から四球での走者を一塁に置いて、3番・内藤大翔が、左翼フェンス直撃の適時二塁打。あわやホームランかという強烈な当たりで先制点を挙げた。さらに4番・瀬千皓がセカンドの頭上を越えるセンターへの適時打で続き、初回から2点のリードを得た。
遅れをとった仙台育英は、2回頭から早くもエース伊藤樹を投入。1回戦では4回途中から5回1/3を投げ、2回戦では出番なしと、日程的には万全の状態でマウンドへ上がった。その伊藤は、期待通りの投球で天理打線を三者凡退に斬って取り、流れを引き戻した。
3回、伊藤の好投を受けて仙台育英打線が奮起。先頭の八巻真也が右翼スタンドへの一発を叩き込み1点差に迫ると。さらに2本の安打で1死二、三塁のチャンスから、主将の島貫丞がセンターへ犠飛を放ち同点に追いついた。
しかし4回、仙台育英にとっては想定外の展開となる。伊藤は、1死から、味方のエラーで走者を背負うと、6番・成田侑介に今大会初めての安打を許す。すると、ナインに焦りも見えたか、併殺コースの打球に再びエラーが出て満塁に。9番・政所蒼太、1番・内山陽斗に連打を浴びると、この回4失点。ここまで堅い守りを見せていたバックの守備に綻びが出て再びリードを許す展開となった。
伊藤は、5回、6回にも2点ずつを失い、4回2/3を投げ8失点(自責点4)。6回途中に降板し、3番手・松田隆之介にマウンドを譲った。また、6回にはこの日2安打と当たっていた左翼手・遠藤太胡が、守備中のけがで途中交代するなど、不運もあった。
一方、天理の193センチ右腕・達孝太は、1回戦、2回戦の完投をものともせず、力強いボールを投げ続け、8回3失点(自責点2)の好投。球数は最多の164球を数えた。
勝利した天理は、31日に予定されている準決勝・第1試合で、この後に行われる東海大相模(神奈川)対福岡大大濠(福岡)の勝者と対戦する。