【東京五輪】韓国の主将・金賢洙(キム・ヒョンス)とは。国際大会に強い元メジャーリーガー【東京オリンピック・侍ジャパン準決勝“日韓戦”】
2021/08/04
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日本代表「侍ジャパン」は4日、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)の準決勝で韓国代表と対戦。日本は山本由伸投手が先発する。韓国代表は、ここまでチーム打率(.329)、OPS(.915)がともに6か国トップの数字。その立役者ともいえるのが主将・金賢洙(キム・ヒョンス)だ。今大会初顔合わせとなる韓国の強打者、その経歴を紹介する。
金は、1988年1月12日生(33歳)、身長188センチ、体重100キロ。韓国プロ野球リーグ(KBO)のLGツインズに所属する右投左打の外野手だ。
2006年に斗山ベアーズに入団。翌07年に99試合に出場し、打率.273をマークして頭角を現す。すると08年には、打率.357で首位打者に輝き、以降はチームの中心選手として活躍した。
2016年からはMLBボルティモア・オリオールズでプレー。けがで途中離脱したものの、95試合の出場で打率.302、OPS.801をマークした。17年は、シーズン途中でフィラデルフィア・フィリーズにトレード移籍し、2球団でプレーした。
2018年にLGツインズでKBOに復帰すると、初年度に打率.362をマークし、健在ぶりをアピール。10年ぶりの首位打者にも輝いた。今季はここまで73試合に出場し、打率.288、12本塁打、48打点の成績を残している。
また国際大会では、2009年の第2回WBCで大会通算打率.393を記録し、大会ベストナイン(指名打者部門)。2015年の第1回プレミア12では大会MVPを受賞するなど、チームを世界一へと導いた。日本が優勝した2019年の第2回プレミア12でも決勝戦で本塁打を放つなど、大舞台には強い印象だ。
今大会はここまで、打率.444(18打数8安打)、2本塁打、5打点、OPS1.363(出塁率.474+長打率.889)と大車輪の活躍。好調を維持しているだけに、先発する山本由伸をはじめ、侍ジャパン・投手陣にとって最も警戒すべき打者となる。