【MLB】将来殿堂入りが確実視されるイチロー、通算安打記録1位のピート・ローズは絶望的か
MLBのマンフレッド・コミッショナーは、ブラックソックス事件で永久追放された”シューレス“・ジョーの復権申請を却下した。この件から、米メディアでは今後のピート・ローズの復権と殿堂入りも厳しいという見方が広がっている。
2015/09/03
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ピート・ローズの殿堂入りは難しい?
本件に関しても、『ESPN』は『スウィートスポット』で取り上げている。
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドはとても慎重な人物なので、ジャクソンの復権を拒否したことで、74歳の通算安打王の名誉回復の要望にどう対応するかを性急に決めつけることはできない、としつつも以下のように報じている。
“月曜日にマンフレッドは、ジョー・ジャクソン博物館に永久追放を解除するつもりはないことを伝えた。かつての判断を覆すには流れた年月はあまりに長いとし、1989年のバート・ジアマッティ・コミッショナー(当時)の言葉を引用した。『ジャクソンの件は、もはや野球史家の研究の対象となるべき案件で、現代的視点から復権の要否を議論する対象ではない』。そして、こう締めくくった。
“I am not going to play God with history.”
「歴史に関して、神のみぞ知る領域に入っていくつもりはない」“
ジャクソンに対して、このような厳しい判断が下されたにもかかわらず、それでもローズ復権の可能性を信じる者がいるとすれば、それは彼の取り巻きと身内だけだろう。
仮に永久追放が解除されてもローズの殿堂入りはイバラの道だ。
全米野球記者協会(BBWAA)の選出による殿堂入りの被投票資格は、引退後5年を経てからの10年間だが、彼はすでに現役を退いて29年が経過している。もうひとつの殿堂入りルートであるベテランズ委員会経由の選出も候補者が溢れている状態で、保守的な選考者が彼を支持するかどうかは疑問だ。
加えて、今年6月にはローズは選手時代にも野球賭博に手を染めていた疑惑が発覚した。彼の支持者がローズの復権と殿堂入りを主張する最大のロジックは「選手としてはやっていない」だっただけに、これは痛かった。
記事は最後にこう結論付けている。
If Manfred can find a way to craft a positive resolution for Rose while keeping baseball purists happy, he deserves a lifetime contract and a Nobel Prize. The challenges were readily apparent before he rendered his decision on Shoeless Joe. They’re even clearer now.
もし、マンフレッドが厳格主義者の支持を失わず(人気者の)ローズの復権も成し遂げる解決策を見出せるなら、彼は(コミッショナー職の)終身契約とノーベル賞に値する。このことは、彼がシューレス・ジョーへの判断を下す前から明らかだったが、今や一層明白になったのだ。
出典:”Count on Rose not getting reinstated, much like Shoeless Joe wasn’t”@ ESPN SweetSpot by Jerry Crasnick in Sep 2nd 2015
“Monday’s top 5 : Dodgers take it to 14 to walk off against Giants”@ ESPN SweetSpot by David Schoenfield in Sep 1st 2015