【MLB】後遺症・プレースタイル……脳しんとう再発の青木宣親、野球人生に影響も
ジャイアンツ・青木宣親が脳しんとうの再発を訴え、先発出場予定だった5日のロッキーズ戦を回避。診断結果では今季絶望も予想される。名選手の野球人生を脅かした脳しんとう。青木も大きな岐路に立たされる可能性がある。
2015/09/07
Getty Images
脳しんとうで怖い、「セカンド・インパクト」
「今朝起きたら、頭が重く、呼吸が苦しく感じた。ここ2日で特にひどく感じているが、思い返すとその前からおかしかった」
地元紙サンフランシスコ・クロニクルにそう語った青木。同紙によると、7日からの週のうちにピッツバーグを訪れ、専門医の診察を受けるという。診断結果次第では今季絶望となる可能性も指摘している。
ジャイアンツ・青木宣親が脳しんとうの再発を訴え、先発出場予定だった5日のロッキーズ戦を欠場した。不振で4試合連続で先発落ちしていた青木だったが、ブルース・ボウチー監督は前日のうちからスタメン復帰を明言していた。その矢先のアクシデントだった。
「今朝起きたら、頭が重く、呼吸が苦しく感じた。ここ2日で特にひどく感じているが、思い返すとその前からおかしかった」
地元紙サンフランシスコ・クロニクルにそう語った青木。同紙によると、7日からの週のうちにピッツバーグを訪れ、専門医の診察を受けるという。診断結果次第では今季絶望となる可能性も指摘している。
青木は8月9日のカブス戦で、ジェーク・アリエッタの速球を頭部に受け、退場。12日のアストロズ戦で復帰したが、守備で左翼フェンスに激突し、脳しんとうの症状を訴えたために4回終了時で退いていた。「気持ち悪く集中力がなくなり、力が入らなかった」とめまいの症状を説明していた。
そこで初めて、脳しんとうに限定した7日間のDL入り。20日のパイレーツ戦で戦列復帰するも、復帰後13試合で50打数10安打の打率.200と精彩を欠いていた。
心配されるのが「セカンド・インパクト」の影響だ。頭部死球直後の青木は、翌10日に脳しんとうのテストをクリア。死球の影響を感じさせず、元気でピンピンしており周囲を驚かせたほどだった。
だが、脳しんとうでは、1度目の衝撃よりも、短い期間で再び脳に強い衝撃を受ける「セカンド・インパクト」こそが危険だと言われている。完治前の衝撃で症状は悪化し、以降は少しの影響だけで頭痛、吐き気に襲われる後遺症に悩まされ続けるという。
12日のアストロズ戦での守備の激突が、セカンド・インパクトとして青木の脳を蝕んだ可能性は、大いにある。