【MLB】2つの偉大な記録到達へ「2016年もマーリンズは、イチローと契約を更新する価値がある」
もうすぐ42歳になるイチロー、これまで15年間の成績と比べると、成績は満足いくものではないだろうが、それでもほぼ毎日グラウンドに立ち続け、さまざまなマイルストーンに到達しファンを沸かせている。
2015/09/08
Getty Images
記録のみならず、走攻守でチームを支えるイチロー
9月2日のアトランタ戦でイチローは2本のヒットを放ち、メジャー通算安打数で第37位のアル・シモンズ(2927本)と並んだ。3000本安打まで、あと73本だ。
27歳までメジャーデビューを果たさず、まだ15年目の選手にとって、これは実に驚くべき実績である。27歳以降のヒット数に限れば、ピート・ローズに次いで第2位の数字である。
またイチローはメジャー通算10000打席にも達した。
現役メジャー選手ではアレックス・ロトリゲス、エードリアン・ベルトレに次ぐ第3位。日本での658得点を加えれば日米通算得点が2000を超えた。さらに、あと1本三塁打を打てば日本人プロ野球選手としては福本豊の持つ最多記録に並ぶ。
これまで10回オールスターに選ばれたイチロー。彼にとってメジャー3000本安打というのは現在も大きな目標であるに違いない。日本での1278本安打を入れれば、あと51本でピート・ローズの世界記録に並ぶ。
これら2つの目標にイチローが今年到達するのは難しいが、来年もメジャーでプレーできるならば、到達が十分に考えられる。
もちろんどこかのチームが契約をオファーすればの話であるが、来月42歳になるイチローの来季契約について、『Today’s Knuckleball』でマーリンズを取材しているグレン・サテル記者がこう報じている。
And with those reachable landmarks lurking in front of him, it seems certain that someone would reach out. Whether or not that team is the Marlins remains to be seen; the club is in turmoil and who knows what it will look like when everything shakes out. But for a franchise constantly looking for ways to put fans in the seats, this could be one way.
イチローは(メジャー3000本、日米通算でローズと並ぶ4256本)2つの偉大なる記録を目の前にしているのだから、どこかの球団が契約するのはほぼ間違いないだろう。ただその球団がマーリンズかどうかはまだわからない。現在このチームは混乱状況にあり、落ち着くところに落ち着いたときに何がどうなっているか、誰も知らないからである。ただ、球場の座席を埋めるためにさまざまな思考をこらしている球団にとって、イチローの再契約もひとつの手段であると思われる。