【MLB】「久しぶりにすごく良かった」チーム勝ち頭の離脱で、田中へ懸かる期待
ヤンキース・田中将大が8日のオリオールズ戦に先発し、8回を6安打1失点に抑えた。チームは勝ち頭のイオバルディが故障で離脱。プレーオフに向けて、田中に対する期待は大きい。
2015/09/10
久しぶりの好投
ヤンキース・田中将大が8日のオリオールズ戦に先発し、8回を6安打1失点に抑えた。今季初の2ケタとなる10奪三振の快投で、日米通算1500奪三振の節目を超えた。
打線の援護がなく、降板後にチームは勝ち越しを許して試合こそ1-2で敗れたが、勝負所を迎えてあらためて調子を上げてきたエースの投球は頼もしい限りだ。
田中自身も降板後に、自身のツイッターでこう振り返っている。
「今日の自分の投球自体は久しぶりにすごく良かったと思います。この良い感覚での投球を続けていけるように、また明日からしっかりと調整していきたいと思います!」
チームに漂った嫌なムードも振り払った。前日の7日に、今季チーム最多の14勝を挙げているネーサン・イオバルディが右肘の炎症のため最低でも2週間は離脱することが発表された。
そして、登板前にはその離脱期間が4週間に広がった。治療へ、昨年7月に田中も受けたPRP(Platelet Rich Plasma=多血小板血漿)注射を施すことが決まったためだ。
これでイオバルディの復帰は早くてもプレーオフに入ってからに。レギュラーシーズン中の登板は絶望的となった。
試合後の田中も、米メディアの取材に「そのことは試合の中で、自分の頭にはありました」と答えている。
「彼は本当にチームの大きな力になっていた。実際、チームで最も勝っているし、先発ローテーションから抜けることは大きな痛手です。彼が再び戻って来られるように、先発投手も、チーム全員も頑張らないといけない」とニューヨーク・デーリーニューズ紙上で続けた。