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【MLB】「ヤンキースは田中の珠玉の投球を無駄に」エース好投も、打線沈黙で痛い敗戦

田中が今季有数の好投を見せながら、ヤンキースは打線が沈黙し、8日のオリオールズ戦を落とした。田中以外の先発投手はそれぞれ不安要素を抱えるだけに、この試合を勝利に結び付けられなかったのは痛い。

2015/09/10

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打線が沈黙、取りこぼしたヤンキース

 ヤンキースは今季チーム最多勝利のネイサン・イオバルディをヒジの故障で失った。彼は、今季中の復帰は難しそうだ。そして、他の投手も田中以外は全幅の信頼は置けない。それだけに、田中が絶妙の投球を見せながら8日のオリオールズ戦を落としたのは、今季の残り試合も少なくなる中で、首位のブルージェイズを追うヤンキースには痛かった。『ESPN』のウォレス・マシューズ記者は、「ヤンキースは田中の好投を無駄にしてしまった」と報じている。

Let’s cut to the chase: With 25 games left in the season and a chance to regain first place in the their division, there is no way it is acceptable for the New York Yankees to lose a game to a last-place team on a night their starting pitcher throws eight innings of one-run, 10-strikeout ball.
核心に触れよう。今季の残り試合が25試合で地区首位に返り咲く機会もある中で、ニューヨーク・ヤンキースにとって先発投手が8回1失点10奪三振を記録するような試合を下位相手に取りこぼすことは許されないはずだ。

 田中将大は、162試合の長いペナントレースでも稀なほどの好投を見せたが、味方打線はそれに報いることができなかった。そして、1対1の同点の9回に登板したチェイスン・シュリーブは、クリス・デービスに決勝の41号本塁打を献上してしまった。

“Tanaka was great tonight,” Girardi said. “You can’t ask for any more than he gave us. We just didn’t come up with a big hit.”
「今晩の田中は素晴らしかった」とジラルディは語った。「これ以上は望めないほどの投球だった。ただ、その好投に報いる攻撃ができなかった」

 打線は水ものだ。8月28日から9月2日の6日間では13点以上を記録したのが3試合もあったが(その3試合の得点合計は48得点だった)、この日は6回にアレックス・ロドリゲスが放った、ハンク・アーロンのメジャー記録に並ぶ通算15度目のシーズン30本塁打以上となる一発のみだった。

「明日は14点挙げるかもしれないからね」と、この日は三塁に入り好守を見せたブレンダン・ライアンは語った。

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